月の香り～バレーと楽器と月～ (ページ12)

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「君、すごい深いこと言うね。ホントに同い年？？」

「え、そうかな…ありがとう。」

やっと顔があげられた。

少し驚いた表情の彼。

「まあ、タカが部活。楽しくやって行けなきゃ意味ないしねぇ」

それはそう思う。

だからこそ、

「本気でやれる、環境がだいじと、おもう。」

あれ？

少し、不満げな顔をしてる気がするけど、どうしたんだろう…？

すごくクールな感じだと思っていたけど、結構表情豊かだなぁ。

「ふーん。

でも、ココの吹部、すごい小編成らしいよ。」

小編成じゃ、フォルテとかの感覚変わっちゃうよなぁ多分…

「そうなんだ…。じゃあ、先輩に誘われてるバンドに入ることを考えようかな…。情報ありがとうね。」

「ドーモ。」

彼はもう不満げな顔ではなかった。

不快な思いは打ち消せたかな…

ていうか、どのセリフがいけなかったんだろう…？

わからないなぁ。

これでお話しはおわり

となる雰囲気だったが、変わらなければ、と思う私
の心が次の言葉を後押しした。