《再始動》【刀剣乱舞】刀剣男士の子育て本丸−１年目ー

ほんまるたんけんたいっ!in伊達部屋＿＿鶴丸side ページ14

すぱんっ、勢いよく襖が開かれた。
ここの部屋には全員揃っており、皆、思い思いに過ごしていた。
光坊は読み物を読み、倶利坊は刀を磨き、貞坊は髪を弄び、俺は退屈しのぎに皆の邪魔をしていた。

襖を開けたのは主で、寝起きなのか少しだけ顔がむっつりしている。
来たときの、わんぴぃすではなく巫女服だ。
うむ、可愛らしい。

しかし、退屈しのぎは終わりそうだな。主が来た、来てくれた!!
この流れは、遊んでほしいんだろうな!
…遊ぶのはいいんだが、三つというのは迚元気だ。
短刀も元気だが、それ以上なのかもしれない…。
この腰が折れないようにしないとな。只でさえ、脆い(であろう)だから。

少しだけ顔を綻ばせて、さぁこい!と腕を広げた。

……が、俺のところには来なかった。
開かれた腕には主の体温がなく、ただ広げているだけ。
だが、光坊の方を見てみれば抱きついているではないか!!
光坊も驚いていたが、少しだけ主をずらし軽く足を崩すと、ぺらりとぺぇじを捲った。




数分後、部屋には主の寝息と俺の啜り泣きが聞こえていた。

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