その一言がほしくて。5 (ページ2)

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196(side玲於) ページ2

ガサガサって音と
寝返りを打つ気配に目が覚める

結局、目を閉じたものの
浅い眠りだったのかそんな気配で目が覚めてしまった

しばらくしたら
バカすぎって呆れた声とため息が聞こえ

笑いそうになる

ああ、覚えてないけど
潰れたことは自覚したんだな笑

そしたらいきなり
何かを思い出したように起き上がり
ゆっくりとベッドから抜けだそうとするA

簡単に逃がすかと
細いAの手を掴み引き寄せる

すると意図も簡単に俺の隣りに倒れ込む

俺が起きていたことに驚いたのか
びっくりした顔でこちらを見た

案の定、昨日ことを覚えていないAは

何かやらかしたと思い込み

ひたすらに申し訳なさそうな顔をする

ああ、やっぱりイジメ甲斐があるなと思いつつ

すぐさま本題に入った

玲於「なんで亜嵐くんの家に泊まってるの？」

A「だから、、、それはこの前も言ったじゃん」

玲於「俺になんの相談もなく」

A「だからっ、なんで玲於くんに相談する必要があるのって、、」

呆れたように言うAの目を
しっかりと見つめ続けた

玲於「じゃあ質問の仕方変えるわ。
今から俺も本心で話すから、Aも本当の気持ちを話してよ」

そしたら俺のことをじーっと見つめなおす

玲於「亜嵐くんの家に泊まるのに口出しすんのも、俺に相談なかったのが不満なのも、、、」

玲於「全部、Aが好きだから」

玲於「好きなやつが他の男の家にいて、しかも2人で過ごしてるなんて気分悪いし。ましてや俺の提案断ってまでってなると尚更気に食わなかった」

俺の言葉に目を見開いて
黙って聞いている

玲於「メンバーとか関係なく亜嵐くんに嫉妬するくらい、俺はお前のことが好きなの」

A「、、うそだよ、、」

玲於「嘘じゃないわ笑、で？お前の本音は？？」

優しい亜嵐くんのがよかった？
って聞き直す

そしたら目を伏せながら
ゆっくりと話し始める

A「だって、、玲於くんは黎さんと付き合ってるって思ってたし。だからそれを邪魔なんてできないって最初は思ってた。」

A「けど、玲於くんのお家断ったのは、、
多分、一緒にいる時間が増えたらもっと好きな気持ちが大きくなって玲於くんのこと忘れられなくなりそうだったから、、、」

まだ目を合わせてくれないAの顔に触れ
俺と目線が合うように

ぐっとその顔をあげた