その一言がほしくて。

18 (side玲於) ページ19

あの喫茶店に行ってから1週間が経った


全然名前も知らないし
どんな子かも分からないのに
あの店員さんの笑顔が頭の中にずっと残ってる


気になるとかそんなじゃなくて
ただ純粋に
あーやって作った笑顔じゃなくて
周りを巻き込んで明るくできる人っていいなーって
俺も見習わなきゃなって思った


今日、あの喫茶店行ってみよっかな





亜嵐 ｢れーおっ
なんか悩み事？相談ならのるよ？｣

こういうとこ。
メンバーのことよく見てるなって
さすがリーダーだなって思う

玲於 ｢いや、だいじょーぶ。
もう解決したから｣


亜嵐 ｢そー？なんかあったら遠慮なく相談してよ？｣

玲於 ｢ありがと｣



よっしゃ、じゃあ全員でフリ合わせるよーって
亜嵐くんの一声でみんなが集まる


亜嵐 ｢じゃあとりあえず頭からね〜｣


じぇねもありがたいことに
忙しくさせてもらってますからね
それもすごい幸せなことだなって感じてる


今日は10時から夕方くらいまで
基本みんなでリハ室にこもって
新曲のダンスの振りをつめる

個々の仕事もあるから早めに抜ける人もいる



そういや俺も夕方から
映画の宣伝の撮影あったわ






途中休憩を取りつつ
予定してた通り順調に進んで



玲於 ｢じゃあ、このあと撮影あるんで
お先でーす｣

｢｢おつかれ〜！！｣｣

シャワーを浴びて
みんなよりひと足先にリハ室を出た

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