第八百七十話:解放 ページ9
・・・・・・・
A「・・・わた、しはっ___」
火成汰『___幸せに暮らせ。』
A「___私はっ・・皆と、一緒にいたいですッ!一緒に暮らしたいッ!!死ぬまでずっとっ・・ずっと一緒にいたいッ!!大好きな皆と一緒に暮らしてッ___"幸せになりたい"ッ!!」
ぼろぼろと涙を零しながらに・・・本音を、"どうなりたいか"を、言い切った。
___その時だった
ッ____
十二頭領「・・・!」
____Aの黒く染まっていた髪が、今までの影も形も残さずに・・元の空色に戻っていった。
十二頭領「・・・。」
A「っ・・・っ・・。」
鳳凰「・・・A。我等に___命じてくれないか?」
A「!・・・・ッ_」
溢れかえる感情で震える口をぎゅっと結んで・・・命令した。
A「___私は、幸せになりたいッ!!貴方方と幸せになりたいッ!!
_____だからっ・・私を幸せにしてくださいッ!!」
それを聞いた十二頭領は、口を揃えて答えた。
十二頭領「____委細承知。」
A「っ・・・っは・・・っ・・・っぁ・・・。」
胸を抑えて、嗚咽を零して泣く。
鳳凰「・・・。」
鳳凰が近づき_
・・ぎゅうっ
抱きしめた。
鳳凰「・・・これからは、ずっと一緒だ。一緒に暮らそう、A。」
A「・・・っ。」
それに対して、頷いて返事を返した。
他の頭領達「・・・(微笑」
鳳凰「・・・(微笑」
いくつもの涙が、畳の上に染み渡る。
A「・・・っ。」
____やっと・・まだ捨て切れていなかった、"己自身にかけていた呪い"を解いた瞬間だった。
____長年の苦しみを、心の闇を、自身にかけていた呪いを解いてくれたのは、
____暗殺専門の忍者集団、真庭忍軍だった。
____彼女は、彼等によって、救われたのだった。
・・・・・・・
__渡り廊下
水苗翔「・・・。」
火苗菊「・・・。」
二人は、今までの話を聞いていた。
水苗翔/火苗菊「・・・。」
話が終わったと同時に、その場を静かに立ち去る。
水苗翔(・・火苗菊。)
火苗菊(・・・何?)
水苗翔(・・・なんかさ・・。)
火苗菊(・・・言いたい事は、分かるわよ。私だって、そうなんだから・・。)
水苗翔(・・・うん。)
___二人の目からは、涙が零れていた。
6人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雨晴(プロフ) - 青龍さん» こんばんわ〜ありがとうございます(^^) 頑張らせていただきます! (2017年7月24日 22時) (レス) id: 3adc52b091 (このIDを非表示/違反報告)
青龍 - 完結おめでとうございます!新しい小説でも頑張ってください! (2017年7月24日 21時) (レス) id: ba867b1983 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:雨晴 | 作成日時:2017年6月10日 1時