第八百六十七話：動かされる心 ページ6
川獺「Aちゃんは言ってたよな？『これが自分だから』って。だったら俺等もそうなんだよ。俺等は俺等なんだ。簡単に、誰かの手によって個人が滅茶苦茶にされるわけじゃない。それにAちゃんの場合は、"変わる"んじゃなくて、"貰う"って言うんだよ。」
人鳥「僕も・・その一人です。むしろ、貴方のおかげで・・少しばかり、強くなったような気がしました。僕という存在は、変わっていません。・・これは、間違いなく言えます。・・・僕は、失ってなんてないんです。"強さ"と、"勇気"と、"優しさ"・・貴方から教わったことです。」
A「・・・っ。」
蝙蝠「俺等を見ろA。こんな成りしてる連中なんていねぇだろ？国中探し回った所で、同じ奴なんていねぇんだよ。俺等は俺等、真庭忍軍だ。たかが小娘一人が、俺等っていう存在を無茶苦茶に出来るとか、思ってんじゃねぇよ。・・・ただ、お前に驚かされただけだ。変わっちゃいねぇ。変わってねぇんだよ。だから変わらねぇ。・・変わることはねぇんだよ。」
鳳凰「・・・本当に狂い、変わるのだと言うのであれば、それはお主のいない本来の未来の我だ。四季咲記紀に乗っ取られた挙句に里を滅ぼす。・・・我がそうなるのを防ぐために、お主は色々と動いてくれた。見ての通り、我は変わってなどおらん。お主が、Aが、我を、我等を、その手で守ってくれたからだ。狂わされてなどおらん。・・・今まで通りの我で、我等なのだ。お主がちゃんと守ってくれた、我等なのだ。」
A「・・・っ。」
全員が、それぞれの思いを言った。
それらが、その言葉が・・・Aの心を動かす。
ッ＿＿＿＿
A「・・・・っ・・・っ・・・っ・・・・。」
・・・涙を拭くのを止め、口元を抑えている。
・・正座をやめて、姿勢を崩している。
A(・・・・何これっ・・・どうしようっ・・・どうすればっ・・いいの・・・？)
鳳凰「・・どうしたのだ？」
A「・・・涙が、止まらないんですっ・・・これって・・・何ですかっ・・？」
鳳凰「・・・『嬉しい』、なのではないか？」
A「・・えっ・・？」
先程の言葉を思い出す。
第八百六十八話：どうなりたいか→←第八百六十六話："変わらない"と＿＿
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雨晴(プロフ) - 青龍さん» こんばんわ〜ありがとうございます(^^) 頑張らせていただきます！ (2017年7月24日 22時) (
レス) id: 3adc52b091 (このIDを非表示/違反報告)
青龍 - 完結おめでとうございます！新しい小説でも頑張ってください！ (2017年7月24日 21時) (レス) id: ba867b1983 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨晴 | 作成日時：2017年6月10日 1時
