第八百九十八話：日課 ページ37
A「きょ、狂犬さんまで・・・。」
すると、川獺が言い出してきた。
川獺「そういえば蜉蝣ちゃん、最近裁縫とか料理上手くなってきてるよな？」
川獺の隣にいる白鷺がうんうんと頷く。
便乗するかのように喰鮫も言い始める。
喰鮫「この店の看板娘らしくなってきていますし、いいですねぇいいですねぇ・・。」
A「・・・。」
そんな雰囲気に戸惑っていて、ふと鳳凰を見た。
鳳凰「・・・。」
それに気付いた彼は＿
鳳凰「・・(微笑」
口元を小さく笑わせてAに対して微笑んだ。
A「！・・・//」
ちょっと赤面してしまう。
蝙蝠「お〜？どうしたどうしたぁ？顔なんか赤くしちまってよぉ。」
蝙蝠がAの顔を見ながらからかい始めた。悪い笑みをしている。
A「！」
咄嗟に蝙蝠に顔を向ける。
蝙蝠「ほんっとお前、旦那には弱ぇよな〜？」
A「・・・っ。」
「ぐぬぬっ・・・」と言いたげな表情で蝙蝠を睨む。
そして＿
A「っ・・・ちぇりおっ！」
トンッ
蝙蝠の顔面に当てるつもりが、本人は顔をずらした。
拳が頬に当たる。
A「っ・・・。」
拳を離して踵を返し、店の入り口を出て行こうとする。
川獺「え？蜉蝣ちゃん、どこ行くんだよ？」
問いかけられた為、振り返って答える。
A「・・し・ご・と、です！//」
尚もまだ頬が赤く染まっている彼女はそう告げて、そそくさと次の依頼主のいる場所へと向かってしまった。共に行くはずの狂犬を置いてきぼりの状態にして。
狂犬「あ、蜉蝣ちゃん！ちょっと待って！」
その狂犬がそう言いながら蜉蝣を追いかけて行った。
その様子を他の者達は当然の如く見ていた。
白鷺「・・蝠蝙、なよだき好とんほのうからか前お。」(・・蝙蝠、お前からかうのほんと好きだよな。)
呆れ気味に言う。
蝙蝠「飽きさせない反応を毎度毎度するあいつが面白れぇんだよ。なぁ？」
川獺「まぁ確かに飽きさせないけどな。」
鴛鴦「だからと言ってあんまりやっちゃ可哀想だよ。程々にしな。」
それに対して蝙蝠は「へいへい」と言った感じで、適当に促した。
そんな時蟷螂が言い出した。
蟷螂「ところで、主等の方は問題なしか？」
『問題』、というのは、Aがお尋ね者として悟られていないか、狙われていないかという確認である。Aがいないときはその確認をこまめに行うことを日課としていた。
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雨晴(プロフ) - 青龍さん» こんばんわ〜ありがとうございます(^^) 頑張らせていただきます！ (2017年7月24日 22時) (
レス) id: 3adc52b091 (このIDを非表示/違反報告)
青龍 - 完結おめでとうございます！新しい小説でも頑張ってください！ (2017年7月24日 21時) (レス) id: ba867b1983 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨晴 | 作成日時：2017年6月10日 1時
