第八百八十五話：いよいよ＿＿ ページ24
鬼「俺のこれは強さなんだよ、てめぇには分からねぇだろうがな。」
A「そんなの分かりたくもありませんね。滑稽過ぎて。」
ぐぐぐっ・・
足の押し付け合いも口喧嘩も譲らない両者。
水苗翔/火苗菊「・・・。」
二人は今まで見たこともないその光景にあっけに囚われていた。
A「・・・。」
鬼「・・・。」
そうこうしている内に、二人からは笑みが消えていた。
もう睨み合っていると言っても過言ではない。
・・・・ッ
競い合いは終わり、足を元に戻した。
そして二人は＿
A/鬼「・・・ふんっ。」
と、相手を鼻であしらい、反対方向を向いて歩き出した。
鬼(・・・雌狐め。)
A(・・糞餓鬼が。)
ッ＿＿・・
鬼は、黒い霧を発生させて消えた。
A「・・・二人共、戻ろう。」
そう言いながらそそくさと屋敷へ戻ろうとしてる。
水苗翔/火苗菊「！は、はい！」
二人は我に返り、Aの後に続いて屋敷へと戻った。
・・・・・・・
＿＿Aの自室・夕刻手前
三人は、最終確認を行っていた。
水苗翔「お風呂は既に準備が整っております。」
火苗菊「食事の支度も全て大丈夫です。」
A「屋敷内にある物も分けられてあるから、大丈夫だね。」
火苗菊「はい。・・あと、こちらを渡しておかなければなりません。」
A「？」
火苗菊が袖口から取り出して見せたのは＿
A「！」
＿＿生前に火成汰から誕生日の贈り物として貰った髪留めだった。
火苗菊「綺麗にするために渡すのが遅れてしまいました。申し訳ありません。」
A「・・・。」
受け取る。
まじまじと見つめる。
A「・・・ありがとう。(微笑」
火苗菊「・・はい。(微笑」
水苗翔「あの時羽織られていた黒い着物の方も洗って箪笥の下から二番目にしまってあります。」
A「・・うん、ありがとう。(微笑」
水苗翔「・・・(微笑」
髪留めを一旦化粧台の上に置いて、戻って座る。
A「・・・じゃあ二人共、お願いね。(微笑」
水苗翔/火苗菊「はい！」
そして、三人は準備に取り掛かった。
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雨晴(プロフ) - 青龍さん» こんばんわ〜ありがとうございます(^^) 頑張らせていただきます！ (2017年7月24日 22時) (
レス) id: 3adc52b091 (このIDを非表示/違反報告)
青龍 - 完結おめでとうございます！新しい小説でも頑張ってください！ (2017年7月24日 21時) (レス) id: ba867b1983 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨晴 | 作成日時：2017年6月10日 1時
