第八百七十八話：一旦のお別れ ページ17
七花「そう言うと思ったよ。まかせろ。お前の分まで俺がビシっとこなしてやるから。」
A「うん。」
七花「・・・姉ちゃんの事、頼むな。」
A「任せてよ！何かあればこの足ですぐ駆け付けるから！」
足を見せて示す。
七花「頼もしいな。お前が言うと説得力が違うよ。」
A「こっちだって、貴方が言うんだもん。それでこそ、本気で喧嘩出来る私の親友だよ。」
互いに笑う。
それをとがめと七実は微笑ましそうに見ている。
A「・・あ、とがめ。貴方に渡したい物があるんだけど。」
とがめ「？」
そう言って袖口から取り出したのは、新しい勾玉だった。
とがめ「・・くれるのか？」
A「うん。」
とがめ「では、有り難く貰うぞ。」
受け取り、自分の首にかけて見えないように中の着物にしまった。
A「それと・・これも受け取ってほしいな。」
Aは近づき＿
とがめ「？」
とがめの額に＿
ッ・・・・
＿＿口づけをした。
とがめ「・・っ！？」
七花「・・え！？」
七実「！」
A「・・・。」
少ししてから口を離した。
とがめ「な、な・・///」
突然のことに、驚きと恥ずかしさで頬を染め、言葉が上手く言えてない。
A「私なりのお守り、受け取ってくれると嬉しいな。(微笑」
祝福の意味を込めてしたつもりだった。
とがめ「そ、そなたっ！何をしておるのだ！」
A「？・・やっちゃ駄目だった？」
とがめ「駄目とかそういう問題ではないわ！そんな恥ずかしい事を堂々と！」
A「え？でも小さい頃は兄さんと"よく"＿」
とがめ「『よく』っ！？」
七花「お前、兄貴とそんなことしてたのか？」
A「そういう七花だって、七実を肩車してたって言ってたじゃん。それと同じでしょ？」
七花「いや、流石に姉弟同士でそれはしないよ。」
A「兄さんと私はそうしてたの！」
とがめ(あの男・・Aとこのような事をしておったのか・・・。)
自分の知っている火成汰とは想像も出来ない事に内心驚く。
A「・・・まぁ、そういう事だからさ、とがめ。」
とがめ「？」
A「＿＿色々とありがとう。それと、気を付けてね。早いけど＿＿＿いってらっしゃい。(微笑」
とがめ「・・あぁ、私も色々世話になった。そなたも気を付けてな。」
A「うん。(微笑」
七花に再び向き直る。
七花「・・・。」
A「・・・。」
二人は視線を合わせ＿
・・コツンッ
互いの拳をぶつけた。
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雨晴(プロフ) - 青龍さん» こんばんわ〜ありがとうございます(^^) 頑張らせていただきます！ (2017年7月24日 22時) (
レス) id: 3adc52b091 (このIDを非表示/違反報告)
青龍 - 完結おめでとうございます！新しい小説でも頑張ってください！ (2017年7月24日 21時) (レス) id: ba867b1983 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨晴 | 作成日時：2017年6月10日 1時
