第八百七十六話：今度は・・ ページ15
とがめ「だが、それでよい。刀であり人間であるそなた自身が決めた事だ。それに、私には既に十分と言える刀がある。もう一本持つのには、流石に手に余ってしまうし、それ程までに私は器用ではない。だがあやつ等であれば、手に余らんだろう。逆に丁度良いのではないか？」
A「私自身がそう思ってるから、きっと彼等もそう思ってると思うよ。」
とがめ「ま、そなたに翻弄されるその様も見てみたいと思っておるのだがな。」
A「それは・・・これからそうするつもりだよ。」
とがめ「ん？」
七花/七実「？」
A「私は鑛一族の十二代目巫女であり、この里の長の鑛Aだよ？だけど、『小娘一人に翻弄される自分達ではない』って思っている人はいる。その力を示してほしいし、見てみたいんだよね。この目で。」
とがめ「・・・。」
A「それにさ、私自身の成長した力を見せてさ、驚いた顔も見てみたいし・・・・それに＿」
自信に満ち溢れるような笑みをして言う。
A「＿＿＿私という存在がどのようなものなのかをさ、改めて確認してほしいんだよ。だから皆の目に、今度は、私が見せつける番なんだ。」
七花/七実「！」
とがめ「・・・。」
A「私という存在＿＿＿『幻』だなんて二度と言えないように、焼き付けてやるんだ！(ﾆｶ」
歯を見せて笑った。
その表情は、まるで春夏冬樹だった頃のような笑みに似ていた。
三人「！」
A「目で見るのも楽しいし、見せつけるのも面白いし・・・彼等が忍として、人間としてどのように映るかってのをさ、これからまた確認したいと思ってるんだ。」
七花「それって、もしかして戦うってことなのか？」
A「そうだよ？」
とがめ「！？」
七実「！」
七花「え？」
A「だってその方が、分かりやすいでしょ？彼等にとっては。」
そう言って「にひっ」と、また歯を見せて笑った。
七花「・・・お前、結構破天荒で大胆なんだな。自分からまにわにに好んで戦うってさ。」
A「そうだね。同じ忍者同士とか恨みを持ってる人ならいざ知らず、こんな風に別の事で言う人は、滅多にいないよ。」
「ふふふっ」とまた笑った。
七実「楽しそうね。」
A「楽しいよ？だって驚く顔とかさ、想像してみてよ？堪んないじゃん。」
笑うのをやめない彼女に、七実は「あらあら」といった感じで微笑む。
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雨晴(プロフ) - 青龍さん» こんばんわ〜ありがとうございます(^^) 頑張らせていただきます！ (2017年7月24日 22時) (
レス) id: 3adc52b091 (このIDを非表示/違反報告)
青龍 - 完結おめでとうございます！新しい小説でも頑張ってください！ (2017年7月24日 21時) (レス) id: ba867b1983 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨晴 | 作成日時：2017年6月10日 1時
