第八百七十五話：もう・・・ ページ14
とがめ「言っておくが、そなたのせいとかではないぞ。私自らの判断だ。」
A「え？」
とがめ「八代将軍が死に、その息子が九代目を継いだ今、私の野望というものは無いに等しい。こう言っては何だが、そなたが私の代わりにやってくれた・・・否、そなたの中にいた樹が代わりにやってくれたのだ。」
A「・・うん。」
とがめ「だから、もうあの城に用など無い。だから、私の夢を叶えようと思ったまでだ。下手に勘違いなどするなよ？」
A「あ・・・うん。しない。」
とがめ「うむ。」
A「・・でも＿」
とがめ「？」
A「"奇策士とがめ"という貴方の存在定義は、無くしてほしくない。」
とがめ「・・・。」
A「とがめといえば奇策士。その逆の、奇策士といえばとがめも同様で・・私は＿＿＿貴方のままでいてほしい。」
とがめ「・・・案ずるな。私という存在は簡単に変えられるものではない。」
A「・・・。」
とがめ「これからもこの先も、私は奇策と共に、そして＿」
七花を見て＿
七花「？」
とがめ「＿＿＿七花と共に、歩んでいくだけだ。」
A「・・・！」
とがめ「そうだろう？七花。」
その問いに七花は頷いて＿
七花「あぁ、俺はとがめと共に歩んでいくよ。とがめは俺の所有者だし、俺はとがめに惚れてるんだ。」
そう言った。
とがめは、また少し顔を赤くする。
七花「お前もそうなんだろ？」
今度は七花が問う。
A「・・・もちろんだよ。」
Aも同様に切り出す。
A「・・・私だって、まにわにの皆と一緒に歩んでいくよ。死ぬまでずっとね。それに、私も真庭忍軍十二頭領という、ぴったりの所有者を見つけたからね。」
「所有者」という言葉に反応する三人。
七実「『所有者』って？」
A「"獣刀・鑛"の所有者、私の所有者を真庭忍軍の皆に決めたの。」
とがめ/七実「！」
A「とがめ、言ってたよね？『刀には魂が宿っている、持ち主を選ぶけど、斬る相手は選ばない』って・・だから、私も一本の刀として、彼等を所有者に決めたの。」
とがめ「・・・。」
A「だから・・もう、同行人じゃないんだ。」
ちょっぴり悲しそうに笑う。
とがめ「・・・一応、そなたも旅に出向かないかと思って誘おうかと考えてたのだが・・・やはり答えはそれなのだな。」
A「うん・・・。」
頷いた。
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雨晴(プロフ) - 青龍さん» こんばんわ〜ありがとうございます(^^) 頑張らせていただきます！ (2017年7月24日 22時) (
レス) id: 3adc52b091 (このIDを非表示/違反報告)
青龍 - 完結おめでとうございます！新しい小説でも頑張ってください！ (2017年7月24日 21時) (レス) id: ba867b1983 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨晴 | 作成日時：2017年6月10日 1時
