第八百六十三話：彼女の伝えたいこと ページ2
鳳凰「・・？」
他の頭領達「？」
その言葉の意味が分からず、「？」を浮かべる頭領達。
鳳凰「・・・それは、どういう事だ？」
A「・・・私は、あの鬼に、否定姫さんに、自分は自分だと・・鑛Aだと言いました。ですが、あの後考えたんです。"天照姫"も、"十二代目巫女"も、そして"獣刀・鑛"も、私の名前であり、同時に私自身でもあると思いました。」
十二頭領「・・・。」
A「・・四季咲記紀が創り上げし完成系変体刀が十二本、『絶刀・鉋』、『斬刀・鈍』、『千刀・釼』、『薄刀・針』、『賊刀・鎧』、『双刀・鎚』、『悪刀・鐚』、『微刀・釵』、『王刀・鋸』、『誠刀・銓』、『毒刀・鍍』、『炎刀・銃』・・・それと、四季咲記紀が鍛えし、完了形変体刀、『虚刀・鑢』。・・・・そして、一世さんと四季咲記紀さんが出会い、一世さんは、『妖刀・晴清刀』ならぬ、『吸刀・錦』を創り、時と時代の流れにより、もう一本の刀が生まれた。
＿＿＿四季咲記紀と鑛一世が創り上げし完了形変体刀が一本、『獣刀・鑛』。」
語る。
A「四季咲さんは、『一世さんが創った刀』だと言っていましたが、彼と一世さんが出会わなければ、生まれなかったのかもしれないと思いました。」
十二頭領「・・・。」
A「旅の時にとがめが言っていました。
＿＿＿『刀には魂が宿る、刀は持ち主を選ぶ、ただし斬る相手は選ばない。』
・・・私は、最後の『斬る相手は選ばない』というのには、少々欠けていて、刀としては不相応とも言えます。あの時、四季咲記紀さんはそれを知っていたはずなのに、否定しなかった。あらゆることを否定する彼女でさえも、私を『獣刀・鑛』だと言っていました。だから、私も紛れもなく"一本の刀"なんです。」
十二頭領「・・・。」
A「それぞれの刀に、それぞれの所有者がいた。
・・・七花は、とがめを選んだ。
・・・私は＿＿＿真庭忍軍十二頭領の、貴方方を選びました。」
十二頭領「・・・！」
最後に締めくくる。
A「＿＿＿私の所有者は、貴方方以外にいないと思っています。
とは言っても、売れない刀で、一人じゃ制御できない程の暴れん坊で、今日みたいに、刃向かう事もするかもしれません。
それでも・・・そうでありたいと思いました。」
真っ直ぐ見て＿
A「＿＿＿"私という刀"の、所有者になってほしいです。」
・・そう、言い切った。
十二頭領「・・・。」
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雨晴(プロフ) - 青龍さん» こんばんわ〜ありがとうございます(^^) 頑張らせていただきます！ (2017年7月24日 22時) (
レス) id: 3adc52b091 (このIDを非表示/違反報告)
青龍 - 完結おめでとうございます！新しい小説でも頑張ってください！ (2017年7月24日 21時) (レス) id: ba867b1983 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨晴 | 作成日時：2017年6月10日 1時
