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第五十三話:十五年たった今 ページ8

その後、火成汰とAは縁郷へ住み、のちに母が生前に言っていた精霊達のことも知り、そしてあの社のことも知った。里にその文献があったからだ。
陰陽師の家系である為、Aは母から教わっていた鑛一族の術式を使い、先祖達の魂を静めている。
新しい環境、元の故郷である縁郷で暮らし慣れて二、三年が経ったある日。
兄・火成汰は突然として「このままだと駄目だ。俺が稼いでくるから、お前は安心して自分のやるべきことをやれ。」と言った。妹・Aはそのことに賛成し、今ここに至る。
当時七歳だった二人は十五年の月日を共に過ごし、現在、火成汰・A共に二十二歳。
火成汰は家鳴将軍家御側人十一人衆の補佐、Aは鑛一族・十二代目巫女と言わしめるほどに成長したのだった。

・・・・・・・・・・・・・・・

___精霊達の憩

水に浮かびながら、思い出していた。

A「・・・あの時はここが私達の故郷だってこと知らなかったけど、見つけられて良かったとも思えるな〜」

目を瞑って思い浮かべるは、真庭忍軍十二頭領の皆

A「・・だって、あの人達に出会えたからね(微笑」

ザバァッ

体を拭きとり、着替える。

A「じゃあ、戻ろうかな。」

その時、

チリンッ・・・・ドグンッ!

A「!」

嫌な感覚がAの全身に突き刺さる。

A「まさか・・でも、この前やったばかりなのに・・!」

Aはすぐにあの場所へ行った。

・・・・・・・・・・・・・・・

__古社

A「これは・・・!」

目に映ったのは、あの夜の時よりも一層禍々しく光っている勾玉たちがあった。
それに加え、古社全体の雰囲気がただならない。一言でいえば、恐怖だ。

A「・・・やるか。」

すぐにあの言葉を唱えた。

A「__かの者の魂たちよ。闇を抱えし未練を残した者よ。その心の陰を私に譲りたまえ。」

少しして集まった黒い霧を吸い込む。
スゥーッ

A「・・・・・はぁ・・・ふぅ。」

終わった。古社も元の状態に戻っている。

A「よし、帰ろう。」

が、

ドグンッ!!

A「がっ!!」

あまりの衝撃にその場に倒れこむ。

ドクンッドクンッドクンッドクンッ

A「ぐっ!・・・な、なん・・で?・・・おさま・・ら・・ない・・の・・?」

心臓の鼓動があまりに激しい為、息を吸うのが上手くできず、そのまま意識を失った。

第五十四話:正夢となるのか・・・→←第五十二話:精霊達との初めての対面



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設定タグ:刀語 , 真庭忍軍   
作品ジャンル:アニメ
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雨晴(プロフ) - 春夢さん» はい、何とか書いていきたいと思っております。コメント兼小説をご覧いただきありがとうございます! (2016年8月14日 12時) (レス) id: 3adc52b091 (このIDを非表示/違反報告)
春夢 - 更新頑張ってください! (2016年8月14日 12時) (レス) id: 7df5f2c691 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨晴 | 作成日時:2016年8月10日 1時

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