第九十一話:二人の素性 ページ46
人鳥が駆け寄って十二頭領の怪我を包帯を巻いてなどして治していた。
蜜蜂「Aさんが僕らの身を案じて逃がしてくれたんです。」
蝶々「逃がしたってどういう事だ・・っつ!」
蜜蜂「蝶々さん!」
蜜蜂が蝶々へ駆け寄る。
蜜蜂「大丈夫ですか!?」
蝶々「痛てて・・いや結構きついぜこりゃ。」
鴛鴦「私を庇って・・ごめんなさい。」
蝶々「謝るこたぁねぇよ。心配するな。」
鳳凰「お主らがここまでやられるとはな、そんなにも強敵だったのか。」
海亀「あぁ、先行した喰鮫があばらをやられたぐらいだ。」
喰鮫「えぇ、何とも不甲斐ないですよ。悔しいですねぇ悔しいですねぇ悔しいですねぇ・・・。」
蝙蝠「ありゃ化けもんだぜ、何せ俺らが束になって掛かっても通用しねぇ。傷と言えるものを付けたといやぁ蟷螂の忍法爪合わせぐらいだ。」
蟷螂「だが私も殺される所だった。」
蜜蜂「蟷螂さん・・その首の痣。」
蟷螂の首にはくっきりと手形の痣が付いていた。
蟷螂「大したことはない・・がその時烏が来なければ危ない所ではあったが。」
人鳥「Aさんのおかげですね。」
狂犬「え?どういう事?」
鳳凰「我が説明する。」
そう言って皆の前に座り、事の全てを話した。
白鷺「・・・かのたっだ事ういうそ。」(・・・そういう事だったのか。)
鴛鴦「Aが私達を助けてくれたというの?」
鳳凰「そうだ。」
蟷螂「歴代一族最強か・・・なら我等では束になったとしても勝てる相手ではなかったというのか・・・。」
蜜蜂「そう言っていました。例え百人いようが千人いようが関係ないと。」
川獺「まじかよ・・・じゃああのままAちゃんが手助けしなかったら俺らは。」
鳳凰「・・・死んでおっただろうな。」
その言葉に全員が何も言えなかった。
狂犬「・・・ねぇ、Aちゃんが鑛って言うのは本当なの?歯車って名前を聞いてあいつが驚いたのと蟷螂ちゃんが攻撃した時に出てきた勾玉を見た時は嘘じゃないかって思ったんだけど・・・。」
人鳥「そ、それはAさん本人が言っていました。自分は鑛 Aであると。」
狂犬「!そんな・・じゃああいつ、火成汰って奴が本当にAちゃんのお兄さんなの?」
蜜蜂「えぇ、双子の兄だと言っていました。そしてその時に負った背中の火傷の跡も見せたんです。・・・見るのも辛かったです。」
海亀「・・そうであったか。」
蟷螂「・・・。」
喰鮫「蟷螂さん、どうされたのですか?」
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雨晴(プロフ) - 春夢さん» はい、何とか書いていきたいと思っております。コメント兼小説をご覧いただきありがとうございます! (2016年8月14日 12時) (レス) id: 3adc52b091 (このIDを非表示/違反報告)
春夢 - 更新頑張ってください! (2016年8月14日 12時) (レス) id: 7df5f2c691 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨晴 | 作成日時:2016年8月10日 1時