第八十四話：蜉蝣に導かれて ページ39
＿＿縁郷・精霊達の憩
急に飛び出したAを追いかけ、捜索していた。
蜜蜂「Aさーん！・・・駄目ですね、呼びかけても返事がありません。」
人鳥「ど、何処へ行かれたのでしょうか？」
鳳凰「Aが行くとしたらここしかないのだが、他に場所があるとするならばもしかしたらそこへ行っているかもしれん。」
人鳥「で、ですが、あったとしても僕達はその行先を教えてもらっていません。へ、下手に探しても道が分からなくなるだけです。」
蜜蜂「Aさん、一体何処に・・・。」
鳳凰「・・・Aー！」
鳳凰がAの名を呼んだその時、突如として辺りが明るくなった。
蜜蜂「！これは・・あの時Aさんが呼んだ精霊達？」
人鳥「鳳凰様がAさんを呼んだらで、出てきましたよ。」
そのうちの一匹の蜉蝣の精霊が鳳凰の元へやってくる。
鳳凰「？」
林の方へ行ったり来たりとそわそわとした様子で飛んでいた。
鳳凰「・・・お主Aの場所を知っておるのか？」
その言葉が通じたのか、今度は林の方へ一直線に進んで行った。
蜜蜂「あれは一体？」
鳳凰「あの精霊がAの居場所を知っているようだ。」
人鳥「い、行きましょう！」
・・・・・・・・・・・・
＿＿古社
精霊を追いかけて行きついた先は、正面に鳥居がある場所だった。
鳳凰「こんな場所があったのか。」
蜜蜂「何か、不気味な場所ですね。妙に肌寒いですし。」
蜉蝣がそのまま中の方へ進んでいき、追いかけると蜉蝣は消えた。すると
人鳥「あ！Aさん！」
うつ伏せに倒れているAがいた。
蜜蜂「Aさん！」
蜜蜂がすぐさま駆け寄り、Aに触れようとした。その時
シュッ！・・・
蜜蜂「・・・え？」
一瞬何が起きたのか分からなかったが少しずつ状況を理解してきた。
Aが瞬時に立ち上がり、蜜蜂を攻撃したのだ。頬には切り傷が出来ていた。
鳳凰「！」
人鳥「え！？ど、どうして！？A・・・さん？」
だが、その姿はいつもの綺麗な目をした優しい笑顔のAではなく、
目は虚ろで赤く、歯や爪が鋭くなっている別人のような姿になっていた。
蜜蜂「・・・Aさん？」
ゆらゆらと体を揺らし、勢いよく駆け出して蜜蜂に襲い掛かった。
A「があああぁぁ！」
人鳥「み、蜜蜂様！！危ない！」
ガキンッ！・・・ポタポタッ
蜜蜂は目を瞑り、自分に何も起こらない事をおかしいと思い目を開け頭を上げる。
蜜蜂「？・・・！」
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雨晴(プロフ) - 春夢さん» はい、何とか書いていきたいと思っております。コメント兼小説をご覧いただきありがとうございます！ (2016年8月14日 12時) (
レス) id: 3adc52b091 (このIDを非表示/違反報告)
春夢 - 更新頑張ってください！ (2016年8月14日 12時) (レス) id: 7df5f2c691 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨晴 | 作成日時：2016年8月10日 1時
