第八十二話：鼓動 ページ37
A「うっ！・・がっ！」
また同じように負担がAの体に襲う。
ドクンッドクンッドクンッドクンッ
A「うっ・・ぐっ！・・・あ、あっぐっ！」
ドクンッドクンッドクンッドクンッ
A(？な、何で？おさまらない・・・！これは、まさか・・！)
Aの中では、最悪の考えたくもない可能性を確信していた。
ドクンッドクンッドクンッドクンッ
A「あっ・・・い、いや・・だ・・！こ、こんな時に・・なって・・・い、いや・・！なり・・たく・・・ない・・！あ、あれだ・・けは・・！」
ドクンッドクンッドクンッドクンッ
A(心臓の音がうるさい・・・！あんな風になりたくない・・・嫌だ！)
心臓の鼓動が止まず、目が霞んで意識が遠のいてきた時、幻聴が聞こえてきた。
『なぜ？』『どうして？』『ただ俺は・・・』『助けたかっただけなのに』『・・裏切られた』『私は普通になりたかっただけなのに・・！』『もう誰も信じられるか！』『もう嫌だよ・・』『苦しい』『助けて』『誰か』『・・皆は？どこ？』『私の赤ちゃんは？』『子供に会わせてくれ！』『お願い！殺さないで！』『お前が全部悪いんだ！』『私達って一体・・・』『こんな結末・・・望んでいなかった！』『僕は・・？』
古社で眠っている先祖達の魂の叫び声が次々と脳内に入り込んでくる。
A「うっ・・・あ、頭が・・痛い。心・・臓が・・も、もう・・・！」
ドクンッドクンッドクンッ・・・・ドクンッ！！
A「ぐっ・・・ああああああぁぁ！」
最後に心臓の音が激しく跳ね上がった時、Aは苦痛の声を上げながら意識を失った。
A(・・私はここで終わるの？・・・兄さん、皆・・・誰か・・・助けて。)
ドサッ・・・
・・・・・・・・・・・・
＿＿尾張・城下町外れの森手前
シュンッ！トンッ・・・
?「お前結局逃げてるじゃねぇかよ。」
灸日「逃げてなどいない。あそこじゃ狭すぎて存分に戦うことなんて出来ないからわざわざここまで移動したんだよ。」
?「とだ動移？」(移動だと？)
灸日「あぁそうだよ、真庭白鷺。」
白鷺「！」
?「私達の名前知ってるのかい。」
灸日「あぁ。ここにいる奴らは真庭蝙蝠、真庭白鷺、真庭喰鮫、真庭蟷螂、真庭蝶々、真庭狂犬、真庭川獺、真庭鴛鴦、真庭海亀・・・九人か。あと三人足りないが別行動か。」
蝶々「俺達の事調べてたってのは伊達じゃないな。」
灸日「他の三人、真庭蜜蜂、真庭人鳥、頭の真庭鳳凰は何処だ？」
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雨晴(プロフ) - 春夢さん» はい、何とか書いていきたいと思っております。コメント兼小説をご覧いただきありがとうございます！ (2016年8月14日 12時) (
レス) id: 3adc52b091 (このIDを非表示/違反報告)
春夢 - 更新頑張ってください！ (2016年8月14日 12時) (レス) id: 7df5f2c691 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨晴 | 作成日時：2016年8月10日 1時
