QuizKnock 短編集3

kwkmさん ページ20

『あー、、最悪、、』

なってしまった。アレに。

私、すごく体調悪くなるから、あんまり仕事場で見せたくなかったんだけど。

今日なっちゃったから、薬は持ってない、、忘れてた。

『しんどっ、』

小声で呟きながら、どんどん悪くなっていく体調を誤魔化す。

気づいた頃には、もうオフィスには川上さんしかいなくて、日も暮れていた。

『ふぅ、、』

「おつかれ。って、顔色悪すぎやろ。どうしたん」

「とりあえず休み。コーヒー淹れるし」

『いやいや！私がやりますよそんなの！』

立ち上がった時、頭から血が下がる気がした。

『あ、』

「うわ。大丈夫？！」

倒れそうになった私を慌てて抱きとめてくれる。

取り敢えずベッドに寝かされる。

「体調悪かったん？」

『はい、実は、』

生理です、なんて言えない。

「なんでやろな、、明日病院行く？」

『や、ただの貧血なんで大丈夫ですよ、』

「でも倒れそうなってたし、、」

『そ、その、女の子の日なんですっ、』

聞こえるか聞こえないかくらいの声で言う。

「うわ、そうやったんや、ごめん、俺、」

『いえいえ、こちらこそお見苦しいところを、、』

「大変なんやな、ごめん、気づけへんくて」

『いいんです、ごめんなさい。でも、あの、』

「どうしたん？」

『その、くっついてもらっても、いいですか』

「全然いいよ。そんなんでいいなら」

ふわ、と抱きしめられてあったかくなる。

とっておきの薬だな、これ。



鈍感だけどとびっきり優しくなる彼氏はどうでしょうか？？

sgiさん→←女の子だから。all member izwさん

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