そばに。izwさん ページ44
「ねぇAちゃん、すき」
『...私は好きじゃないです』
もう、何回目だろう、このやり取り。
何回も、何回も断ってるのにしつこい。
「...そんなに俺のこと嫌い?」
『はぁ、、よく聞いてください』
言われちゃしょうがない。ずっと隠してきたけど、話そう。
別に私は、伊沢さんが嫌いなわけじゃない。
むしろ、好きだ。
『私、昔男の人との関係で怖いことがあって。ずっと一緒だよ、って言われたのに捨てられたんです。それまで束縛されてきたから、今までに出来た友達もほとんどいなくなってしまって。
だから、、怖いんです。誰かと付き合って、頼りにできる人が一人しかいなくなって、その人に捨てられて。
全てを失うのが、怖い。
今まで頑張ってきたことが、全て無駄になるような気がして、、怖いんです』
「え、そうだったんだ、、」
『だから、伊沢さんの事が嫌いなわけじゃありません。むしろ好きです。
でも、、ごめんなさい。私は、弱い人間だから』
これでよかったんだ。1人失うだけで、私の、色んなものを守ることが出来る。
私に、それ以上のものを守る力は、ない。
『今日でこのやり取りも終わりかぁ』
冬の夜空に、白い吐息と一緒に呟きが零れた。
次の日。
「Aちゃん」
『っな、なんですか?』
すごく食い気味に話しかけてきた伊沢さん。
いつものノリとは確実に違う。怒ってるんだろうか、私が勝手なことを理由に人の愛を踏みにじったから。
無理だと、わかっているのに。
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葵(プロフ) - 実紅露。さん» いえいえっ!!こちらこそ読んでいただいてありがとうございます!嬉しいです!! (2020年3月30日 17時) (レス) id: 73270576ea (このIDを非表示/違反報告)
実紅露。 - めっちゃキュンキュンしました!ありがとうございます! (2020年3月30日 10時) (レス) id: ec857bc14c (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグくらいちゃんと外して下さい (2020年2月16日 15時) (レス) id: 34c689493b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葵 | 作成日時:2020年2月16日 13時