QuizKnock 短編集2

相談は大事。kwkmさん ページ21

ストーカーのお話です。怖めです。


最近、誰かにつけられている。

確信したのは2週間くらい前で、この前はただ偶然かなと思っていたけど、オフィスまでついてくるし、電車も真後ろに乗られるのでやっぱりストーカーというものだ、と確信した。

暗くてあまり分からないけど、たぶん40代ぐらいの男の人だと思う。

怖かったけど、メンバーのみんなに言ったら、めんどくさい、とか、そんな事になるんだったらQuizKnock抜けて、とか言われたら嫌だって思ってどうしても言えなかった。

『やだ、もう何、、』

完全に生活ルートを把握されてしまったみたいで、何時に帰ってくるか、どこを通るか、どこの駅で降りるかなど全て知られていた。

違う道で帰ったりしたけど、あまりにもしつこくついてくるので振り切ることが出来ない。

『はぁ、、』

川「どうしたん？ため息ついてる」

『い、いや！何も無いですよ！ちょっと疲れたんですかね？』

川「そうなん？無理はあかんで」

『はい！大丈夫です！ありがとうございます』

「なんでも相談してくれたらいいしな」

『はいっ、！』

優しい彼氏だ。言いたいことはあるけど、やっぱりこれは言えない。怖かった。

次の日。帰りが遅くなってしまった私。だけど駅を出るとやはりそいつは居た。

【なんで逃げるの】

そんな声が聞こえた。

『ひ、、っ、やだっ、』

あまり覚えてない。全速力でとりあえずオフィスに戻ってきた。

『っはぁ、ふぅ。よし、

ただいまでーす！！』

「おう、おかえり〜！！」

みんないつものように接してくれる。

よかった、今日も隠せた。

そうやって私は毎日毎日、また隠し事をして生きていく。

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