もしもし？kwkmさん ページ39
疲れた。本当に疲れた。
ふらふらと玄関を開けて靴を脱いでメイクも落とさずにベッドに転がる。
「はぁぁ、、終わったぁ、、」
やっと一日が終わりかけている。
その事にものすごく安堵を覚えた。
毎日毎日勉強してバイトして。夜遅く帰ってきたら自分でご飯作って洗濯して明日の用意して、、
はぁ。学生は大変だ。
ぼーっとしているのも束の間、すぐに物凄い睡魔が襲ってくる。
「ねむ、、」
今日はこのまま寝ちゃおうかな。力が抜けていく中で考える。
すると急にスマホが鳴った。
「うぇぇ、、何この時間に、」
ん゛ー、と唸りながら画面を見ると、
拓朗
の文字が。「眠いのに...」とぼやきながら渋々指を滑らせる。
「もしもし」
『何。今寝ようとしてたんやけど』
「機嫌悪いなぁ」
『疲れてんの。で、何こんな時間に。用事はよ言って』
疲れてる時に好きな人から電話かかってきて嬉しいのに。こんなに幸せじゃ怖いって。どうしても素直になれない自分がいた。
「なんとなく」
『は？！なんとなくでかけてこんといて。私の睡眠時間返して』
「なんとなく、Aの声聞きたくて」
『は、』
不意をつかれた。自分の顔が赤くなっていくのがわかる。電話でよかった、絶対顔見られてたら馬鹿にされてたし。
「Aもなんとなく、俺に会いたくなったやろ」
『...うん』
拓朗はいつもずるくて不意打ちでかっこいい事言って。私だって急に素直になったら照れてくれるかな、って仕返ししてみた。
「しゃーないなぁ」
『え、いや、拓朗がうち来てくれるまでに絶対寝ちゃうよ私』
「ドア開けたらいるけどそれでも寝ちゃう？」
『えっ？！』
びっくりして飛び起きた私。部屋は、、よし、散らかってない。ドアを開けると、そこには会いたかった彼が。
「ごめん、急に」
『なんで？』
「Aが疲れてるやろなぁって」
『っ、、』
なんでこいつは、こんなに私の気持ちを分かって、何も言わないのにこんな自信満々に、私のして欲しいことが出来るんだろう。
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葵(プロフ) - 実紅露。さん» いえいえっ！！こちらこそ読んでいただいてありがとうございます！嬉しいです！！ (2020年3月30日 17時) (
レス) id: 73270576ea (このIDを非表示/違反報告)
実紅露。 - めっちゃキュンキュンしました！ありがとうございます！ (2020年3月30日 10時) (レス) id: ec857bc14c (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグくらいちゃんと外して下さい (2020年2月16日 15時) (レス) id: 34c689493b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵 | 作成日時：2020年2月16日 13時
