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家に着くやいなや、ふらふらした足取りで玄関に入ると、途端に顔が変わる川上さん。
壁に押し付けられ、耳元で話される。
「ごめん。俺、彼女に手出そうとされて我慢出来るぐらい大人じゃないわ」
『川上さ、ん、っ』
深い深いキスをされる。まるで、消毒でもされるみたいに。色んなとこに分散してた意識が、一気に川上さんに集まって、溶かされていく。
苦しくなって胸をぽんぽんを叩くと、名残惜しそうに離れていく唇。
「ごめん、」
『私のせいですから。ほんとに、ごめんなさい』
きゅっと抱きつくと川上さんも背中を腕に回して抱きついてくれる。
「しばらくこのままでもいい？」
『このままがいいです』
あぁ、もう合コンなんでうんざりだ。
頭は痛いし、大切な人に迷惑かけるし。
そんな時間があれば、ずーっと川上さんとこうしてたい。
大切な人が、もっと大切にしたい人に変わった瞬間だった。
ーーーーーーーーーーーー
「おはよ、A」
『おはよ、こざいます、』
目が覚めると、既に起きていた川上さん。
ズキズキと痛む頭を抑えて挨拶をする。
「あー、A、これ」
『、、なんですか？』
「香水。俺と一緒の』
『川上さんと一緒？でも、こんな高そうなの、いいんですか？』
明らかに高そうな瓶に入った香水。いつもいい香りがする川上さんと同じ香水を使えるのは凄く嬉しいな、と思った。
「昨日、抱きしめた時、」
『はい？』
「違う匂いしたのが、嫌やったから」
『はっ、、』
すぐ分かるぐらい顔が赤くなった気がして、自分の鼓動が聞こえる。
「俺のやって、知らせる印に」
『ま、毎日つけます、』
「ん。よろしい」
そういって笑った川上さんは、私なんかよりずっとずっと大人に見えた。
思わず抱きついた川上さんからは、やっぱりいい匂いがして、大人っぽい匂いがした。
私もこの香水に見合う人にならないと。
そう意気込んでいると、川上さんから、
「これのおかげで頑張らなと思ってるかもしれへんけど、これ以上可愛くなったらこっちが困るからな」
『は、はぁ、、』
まだまだ川上さんは、私を惑わすみたいだ。
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葵(プロフ) - 実紅露。さん» いえいえっ！！こちらこそ読んでいただいてありがとうございます！嬉しいです！！ (2020年3月30日 17時) (
レス) id: 73270576ea (このIDを非表示/違反報告)
実紅露。 - めっちゃキュンキュンしました！ありがとうございます！ (2020年3月30日 10時) (レス) id: ec857bc14c (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグくらいちゃんと外して下さい (2020年2月16日 15時) (レス) id: 34c689493b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵 | 作成日時：2020年2月16日 13時
