検索窓
今日:18 hit、昨日:6 hit、合計:182,881 hit

今度は。koちゃん ページ35

中学の卒業式。

君に、想いを伝えることは、出来なかった。

「好き」の2文字も言えないくらい子供で、情けなくて。

もちろんそんなやつに、高嶺の花のAを幸せにすることは出来ないはずで。

俺よりもっといいやつと出会って、幸せになって。

そういう想いを込めて、あの時俺はこう言った。

「卒業、、おめでとう。」

『ありがとう。航平くんも』

とびっきりの笑顔でそう言った君は、俺のことをどう思っていたのかなんて、知らない。

ただ学校で俺一人だけ、名前で呼んでもらえる関係になったことに、ただ満足感を覚えていた、

高校はお互い別々で、Aは違う都道府県に行った。

連絡先も分からなかったが、飛び抜けて頭がいいAの話は度々聞いた。

「〇〇高校のAって人、凄いらしいよ」
「めちゃくちゃ可愛いし頭いいんでしょ!神様は不公平だよね〜」
「大学はどこ行くんだろう?」
「ここだけの話なんだけど、〇〇大学行くらしいよ」

ぼーっと歩いていた俺に、それは転機すぎた。東大に、Aが、あの大学に。

分からなかった。噂なんて100%信じられるものではない。けど、Aならそこに行くんだろうなって、何故か思った。

追いかけたい。会いたい。それしか考えていなかった。俺は、その日から猛勉強を始めた。

「番号あったぁぁぁ、、」

受かっていた。すごく嬉しかったけど、まだ終わったわけじゃない。

A...

ーーーーー入学式

【新入生の挨拶をしてもらいます。代表の、____Aさん】

『はい』

何度も目を擦って確認した。紛れもなく、Aだった。

終わってすぐ、人混みをかき分けてAの所に。

「A!!」

『航平くん』

「会いたかった」

『ふふ、私も会いたかった。でも会えるって信じてたよ?』

「あのね」

「好きです」

今までずっと、ずっと伝えたかったこの2文字。何があっても、結果がどうでも伝えたかった。

『私もずっと好きだった』

合格よりも入学よりも、何よりも再会が嬉しい。

こんな高嶺の花を、幸せに出来るだろうか。

するに決まってる。もう、絶対離さない。

何があっても、守るって決めたから。

俺の。kwkmさん→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (98 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
295人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - 実紅露。さん» いえいえっ!!こちらこそ読んでいただいてありがとうございます!嬉しいです!! (2020年3月30日 17時) (レス) id: 73270576ea (このIDを非表示/違反報告)
実紅露。 - めっちゃキュンキュンしました!ありがとうございます! (2020年3月30日 10時) (レス) id: ec857bc14c (このIDを非表示/違反報告)
- オリジナルフラグくらいちゃんと外して下さい (2020年2月16日 15時) (レス) id: 34c689493b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2020年2月16日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。