QuizKnock 短編集

風邪ひき彼氏さん。izwさん ページ33

珍しく風邪を引いてしまった拓司くん。とりあえず家に看病に来た。

『はい、お粥。起き上がれる？』

「ん、、」

弱々しい声で起き上がる拓司くん。

『どうぞ、美味しいか分からないけど、』

はい、と目の前に置いたけど手をつけてくれない。
『え、ごめん、まさか食べたくない？』

「...て....』

『ん？どうしたの？』

何か言ったけど聞き取れなかった。

「あーんしてくれなきゃ、たべない、」

『っ、』

これは私でも少し照れる。でもやらなきゃ食べてくれないみたいだし、やっぱ自分で食べるのはちょっときついと思う。仕方ない。
ふーふー、と冷まして、少しずつ拓司くんの口に入れてあげる。

「ん、、おいし」

『ふふ、それは良かった』

すぐにたいらげてしまった拓司くん。ほんとによかった、食べてもらえて。すると、

「俺毎回これやってもらえるなら風邪治らなくていいわ」

『なに冗談言ってんの、みんな心配するし、私だって心配だよ。あと、、風邪ひいてたら、いつもみたいにくっつけないじゃん。』

『もう無理しちゃダメだよ。すぐ治してね？』

ちゅ、と拓司くんの額にキスを落として、空のお皿を持つ。

『治したら口にしてあげるね』

そう言い残して部屋を出る。

あなたの顔が真っ赤で、心臓の鼓動がこの上なく速かったことと、

部屋を出たあと、

「それは反則だろ、、絶対すぐ治そ」

と、同じく顔を真っ赤にして呟いていた彼も。

今はまだ、内緒にしておきましょうか。

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短めですが1人ずつ書いていきます！！！

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