遅すぎた first love (ページ6)

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第二章　〈本当の気持ち〉ページ6

ym side

この前知念に言われた、衝撃の解決策。仲良くなりな、って。正直、無理。

伊野尾ちゃんだって俺のこと避けてる気がするし、やっぱり俺が近づくのは怖いのかなって。

でも、最近伊野尾ちゃんの様子を伺うようになって改めて思ったことがある。

俺、伊野尾ちゃんのことが好きなんだろうな。

あっ、まさか、だからって大ちゃんから奪おうなんて考えてない。考えてないけどっ…。

伊野尾ちゃんのことをよく見てると、一挙一動の1つ1つが、言動が、もう、俺の心に刺さりまくる。

俺、これ、初恋だよな…。中学生の頃から今まで仕事に集中してきたからか、俺は一度も恋をしたことがなかった。だからこそ、伊野尾ちゃんに告白されたときは特に驚いたし。

初恋だって考えたら、30歳にもなって、なんだか恥ずかしくなってくる。

まあ、俺が好きになったのは彼氏持ちだし、こんなに呑気に恥ずかしいなんて考えてられる恋じゃないよな。

こうやってぐるぐるぐるぐる考えて、なんにもできてないです。はい。

知念さん、無理ぃ!

とにかく、あくまで俺の目的は、伊野尾ちゃんとの関係を改善すること。関係を恋人以上にするなんて、考えてはならない。分かってる。分かってるけど、好きでいさせて?

それだけだったら、いいよね?