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デビューする前からずっと、好きだった山田。同じ事務所にこんなに可愛いやつがいるのかと、初めて見た時はびっくりした。
デビューが決まった日。急に増えたメンバーの中には山田がいて。
同じグループでデビューできるのは嬉しかったけど、同じグループだからこそ恋愛対象になる確率がぐっと下がるのは分かるから、残念な気持ちもあった。
俺の気持ちにいち早く気付いた大ちゃんは、ずっと俺の唯一の相談相手だった。だって、同じグループでしかも男同士なんて、誰かに自分から相談する気にもなれなかったから。
やっと俺も軌道にのってきて、山田とテレビで並べたりして。だんだんと、俺らの距離は近付いていたような気がした。
だからずっと、きっと俺は少し調子に乗っていたのかも。
あの山田の声が、顔が、忘れられない。
何の感情も含まない冷たい声と、表情。
やっぱり、勇気なんて出すんじゃなかった、って今でも何度も思う。
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作者名:take a walk | 作成日時:2024年1月14日 2時