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cn side


今日も今日とて涼介とご飯。一向に解決しない2人の関係に、毎日が会議。
そろそろ本当に改善してくれないかな…グループの皆が僕たちのこそこそした様子を伺ってるのをひしひしと感じるんだけど。

今日は仕事が遅かったから、涼介の家に来て会議。ローテーブルにお酒と涼介の作ったおつまみがおいてある。


「今日もだめだったのね…」


呆れてため息が出る。電話でも良いからしなさいって、言ったのに。


「あーあ、明日はいのちゃんも仕事で涼介も仕事でしょ?しかも別々の。しばらく涼介も休みなくてスケジュールパンパンだし、電話だったら今日が最後のチャンスだったのに」


僕のお小言を聞いて項垂れて、何も喋らない涼介。


「なんか、言ってくれない!?僕もう協力しかねるんだけど!」


動かないそいつを見つめていると、溜め息が1つ。


「…多分、無理なんだって。伊野尾ちゃんは俺のこと嫌いだよ。俺なんかに話しかけられたら嫌に決まってるもん。これ以上、傷つけたくない」


伊野尾ちゃんの気持ちについても色々考えてるんだと思ったら、少し心が痛んだ。2人とも、すれ違ってる。お互い、身を引いて、距離とって。お互いのために。


いのちゃんとした約束。


『僕は涼介にこのことについて言わない。皆にも内諸。約束するし、いのちゃんが思ってることは絶対に否定しない。』


ごめん、破る。


罪悪感を流して勢いづけるためにお酒を一気に飲んで、ダンッとジョッキをテーブルに置いた。僕の突然の行動に驚いた涼介は、開いた口が塞がらない。


「っ、ちね、」
「いのちゃんも涼介も、なに考えてんの!お互い遠慮して、勝手に悪く考えてすれ違って!涼介、申し訳ないと思ってるんだったらいのちゃんに何か言いなよ!いのちゃん、涼介のこと嫌いなんかじゃない!怒ってない!もう僕だって疲れたの!
2人は、相手のことばっかり考えて、僕でも気付けるところに本人達が気づかない…」


すっかり酔ってしまったのか、そこからの記憶は途絶えてしまった。

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作者名:take a walk | 作成日時:2024年1月14日 2時

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