個性－無下限－ 6【僕のヒーローアカデミア】 (ページ13)

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その後は当て逃げ犯を捕まえたり、撥ねられそうになっている女性を救けるエンデヴァーをひたすら追いかけていた

エンデヴァーはダッシュの度に足から炎を噴射している

九州でやってた”ジェットバーン”を圧縮して推進力にしているのだろう

そして麗は爆豪と轟と一緒に課題を出された

”溜めて放つ”

力の凝縮だ

最大出力を瞬時に引き出す事、力を点で放出すること

まずはどちらか一つを無意識で行えるようになるまで反復だ

そして現在、建物の屋上らしきところで昼食をとっている

『うわさむっ』

突然吹いた冷たい風に麗は思わず声を漏らす

エ「デク。瞬時の引き上げが出来ている状態、そうだな」

緑「はい」

エ「意識せずとも行えるか？」

緑「えと…フルカウルは…できます。エアフォースはまだ…使う意識が…」

そういう緑谷にエンデヴァーは、エアフォースを無意識で出来るように黒鞭は一旦忘れろ、といった

緑「でも…並列に考えるんじゃ…」

エ「そもそも誰しもが日常的に並列に物事を処理している。無意識下でな」

あの欠伸をしながら車を運転しているあの男性

彼も始めから運転できたわけではない

ハンドル操作・ブレーキ・アクセル、後方・前方の確認

一つ一つ段階を踏み、それらを無意識で行えるように教習されている

まずは無意識下で２つのことをやれるように、それが終わればまた一つ増やしていく

どれ程強く激しい力であろうと、礎となるのは地道な積み重ねだ

麗も己の持つ個性をそうやっての伸ばしていった

エ「例外はいる。しかしそうでない者は積み重ねるしかない。少なくとも俺はこのやり方しか知らん。同じ反復でも学校と現場では経験値が全く違ったものになる。学校で培った物を、この最高の環境(現No.1ヒーローエンデヴァー事務所)で、体になじませろ」

エンデヴァーが立ち上がったのを見て麗は急いで残りのパンを詰め込む

エ「なに、安心して失敗しろ。貴様ら４人如きの成否、このエンデヴァーの仕事に何ら影響することはない！」

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