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人を殺して死ねよとて 2 ページ36

そこで目が覚める。
まだ寝ていたい気持ちがあったが重たい体を起き上がらせた。今日は出社日だ。久々に昔の夢を見てしまった。昨夜、敦くんと話したせいだろうか。

時計を見るともう昼過ぎ。……昼過ぎ!!?
時計を二度見する。時刻は昼の一時。変わらない。静かな空間に針の音だけがむなしく響き渡る。完璧遅刻だ。

急いで探偵社に電話をし、支度をして探偵社にくると、国木田さんに驚かれた。

「珍しいなA。お前が遅刻なんて」

「あはは…ちょっと色々ありまして。すみません、遅刻して」

「み、みなさん!!」

ちょうどその時、敦くんが出社してきた。彼は息をきらしながら必死の形相で私たちに訴える。

「大変なんです!太宰さんが行方不明なんです…!!」

「太宰が行方不明ぃ?」

「電話も繋がりませんし、下宿にも帰っていないようで」

そういえば太宰さん、まだ来ていないんだ、と考えながら、自然と視線が太宰さんのデスクに向く。本来そこにいるはずの席の主はおらず、大量の書類のみが机の上に積み重ねられていた。

敦くんは心配そうに言うが、探偵社ではよくあることだ。そんなに必死になるようなことではないので、みんなは焦らない。

「また川だろ」

「また土中では?」

「また拘置所でしょ」

「また工事現場じゃないかなぁ」

国木田さん、賢治くん、乱歩さん、私の順で思い当たる場所をあげていく。そんな私たちに敦くんはまだ心配そうな顔をしている。…いい後輩を持ったなぁ。

「しかし先日の一件もありますし……真逆マフィアに暗殺されたとか…」

「あの男の危機察知能力と生命力は悪魔の域だ。あれだけ自i殺未遂を重ねてまだ一度も死んでない奴だぞ。己自身を殺せんやつを、マフィア如きに殺せるものか」

「そういうことだよ。大丈夫、その内ふらっと出社してくるって」

「でも……」

「ボクが調べておくよ」

私が大丈夫と言っても、なかなか引き下がらない敦くん。すると突然、扉が開く音と共に今までここにいなかった人の声がした。

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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 文スト , 中島敦   
作品ジャンル:恋愛
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塩わさび - きつね?さん» コメントありがとうございます!その上、私なんぞに勿体ないお褒めの言葉まで添えていただけるなんて嬉しいです…! (2018年3月29日 23時) (レス) id: e627b6cc05 (このIDを非表示/違反報告)
きつね? - 敦くん可愛すぎます!神ですね!!!最高!!! (2018年3月29日 20時) (レス) id: 80a3d77369 (このIDを非表示/違反報告)
塩わさび(プロフ) - 、さん» ご指摘ありがとうございます。すみません今気がついたので外しました (2018年3月27日 19時) (レス) id: a1a66c3c7b (このIDを非表示/違反報告)
- 実在する人物、団体、アニメキャラ等を扱う二次創作になりますのでオリジナルフラグ外して下さい。違反行為で違反報告の対象になります (2018年3月27日 18時) (レス) id: 7f197fb369 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:塩わさび | 作成日時:2018年3月27日 17時

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