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ヨコハマ ギャングスタア パラダヰス ページ17

「すンませんでしたッ!」

喫茶店について席へ案内されてすぐに谷崎くんは深々と謝罪した。謝罪をされた敦くんは、へ?と困惑気味だ。

「その、試験とは云え、随分と失礼なことを…」

「ああ!いえ、良いんですよ!」

好い人である谷崎くんは謝らないと気がすまなかったのだろう。爆弾魔を演じてるときと異なる雰囲気とはとても差がある。

「何を謝ることがある。あれも仕事だ、谷崎。」

「国木田君も気障(きざ)に決まってたしねぇ…」

谷崎くんに反論する国木田さん。国木田さんは真面目すぎるからなあ。太宰さんのいった通りだ。太宰さんは一呼吸置いたところで国木田さんの真似をした。

「『独歩吟客』!」

「ばっ ……、違う!あれは事前の手筈通りにやっただけで!」

「好いじゃないですか!私好きですよ、あれ」

「なっ……!!」

太宰さんが国木田さんを莫迦にしたので私が反論すると、何故か空気が変になった。国木田さんも驚き、谷崎くんやナオミちゃん、敦くんや太宰さんまでもが驚いて私を見ている。
何か変なこといってしまっただろうか、と不安になったが、杞憂だったようで、国木田さんはそうか、と返事をしてくれた。そのあと、ゴホン、と本人は咳払いしてこの場の空気を変える。

「と、ともかくだ、小僧。貴様も今日から探偵社が一隅。ゆえに周りに迷惑を振りまき、社の看板を汚す真似はするな」

「…は、はい!」

「国木田くん照れてるね?」

「うるさい!……俺も他の皆もその事を徹底している。なぁ、太宰?」

「あの美人の給仕さんに「死にたいから(くび)締めて」って頼んだら、応えてくれるかなあ」

「黙れ!迷惑噴霧器!」

むしろ周りに迷惑を振り撒いているのは私たちの上司かもしれない。
最早興味が逸れた太宰さんは当然国木田さんの話など聞き入れず、給仕さんへと視線を移していた。国木田さんの説教がまた始まる。
国木田さんの声も相当周りに迷惑かけているような……。

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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 文スト , 中島敦   
作品ジャンル:恋愛
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塩わさび - きつね?さん» コメントありがとうございます!その上、私なんぞに勿体ないお褒めの言葉まで添えていただけるなんて嬉しいです…! (2018年3月29日 23時) (レス) id: e627b6cc05 (このIDを非表示/違反報告)
きつね? - 敦くん可愛すぎます!神ですね!!!最高!!! (2018年3月29日 20時) (レス) id: 80a3d77369 (このIDを非表示/違反報告)
塩わさび(プロフ) - 、さん» ご指摘ありがとうございます。すみません今気がついたので外しました (2018年3月27日 19時) (レス) id: a1a66c3c7b (このIDを非表示/違反報告)
- 実在する人物、団体、アニメキャラ等を扱う二次創作になりますのでオリジナルフラグ外して下さい。違反行為で違反報告の対象になります (2018年3月27日 18時) (レス) id: 7f197fb369 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:塩わさび | 作成日時:2018年3月27日 17時

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