【超特急】無限大の可能性2

79番線 Jesus 7 ページ31

太陽 side


今な、ポテトチップスが上から降ってきてん。



1度は考えたことあらへん？


雨がお菓子やったらいいなぁって。


幸せやなぁって。




でもな、ポテトチップスの雨ってな



痛いねん。
顔に当たる度痛いねん。笑




今、Jesusの撮影でポテトチップスが降りしきる中、撮影中。



きっとチップってお金とかそういう意味もあるからなのかなぁと思ったり。




そして、今この撮影を利用して遊んでる方がいます笑



『あーーーーーー』





Aが口を開けて待機しとる笑



撮影が終わって、少し残っていたポテトチップスを1枚ずつスタッフさんに落としてもらってるA。


いや、何しとんの笑




スタッフさんも笑いながら写真撮ってるし笑笑

絶対ブログとかにあげられるやん笑




その後スタッフさんが呼ばれてしまい、少し残念そうなA。


「ん？不服そうな顔やね。何したかったん？」



むーっと口を無意識に膨らませてるAの頬を突っつき空気を出させる。



『まだ成功してないんだもん。ポテチキャッチ。』




ポテチキャッチ？



落ちてきたポテトチップスを口だけでキャッチするってこと…？




『あー………俺…手伝おうか？』


本当はちょっと言いかけた言葉を飲む。


たぶんAじゃ……




『ありがと！！次は成功させるから！』



自信満々なAに、やっぱり言わないでおこうと思った。笑




１回、2回



回数を重ねてもAの口に入りそうな感じは全然しない。



『うーーん。全然上手くいかないなぁ…。』



まゆがへの字になって、明らかな落ち込み顔になるA。




んーーーー。バレたら怒られそうやな…。
せやけど、成功させてあげたいからな…。




「A、もっかいやってみよ！」



『…うん！』




俺が落としたポテトチップスは、Aの口に吸い込まれていった。



『……！！ 入った！食べれたよ！』


「見てたで！すごいやん！！」



『やっぱうちら最強コンビー！！』









実はな、ここだけの話。

Aはもともと口が小さいねん。

ボイトレの時も見てたんやけど、あんまし開かんタイプみたいなんや。



だから、そもそもポテトチップス1枚が結構サイズ的にキツイねん。

せやからパキッと半分に割ったんよ笑



…あ、これ絶対Aにバレたらあかんから。




俺は欠けたポテトチップスを口に放り込む。


Aは……気づいてない笑


よし。証拠隠滅！！

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