【超特急】無限大の可能性2

69番線 デート with リョウガ ページ21

あれから家に帰って私達は倒れるようにベットで眠った。



どこかふわふわした心地に、優しい手が頭を撫でている。



稜「あ、ごめん。
起こしちゃったかな？」



目を開けるとぱっと手を上げて、どこかバツが悪そうにしてる稜雅。


『んーん。稜雅の手のおかげで余計うとうとして起きれなかった笑』


稜「ティアラでなれてるからね。撫でるのは。」




……この人、私のこと犬だと思ってるんだろうか。



それにしても、なぜ稜雅が起こしに来てくれたんだろう？


稜「疲れ、取れた？
でかけられそう？」



『え？？』



稜「もーーーww
海の次は俺と出かけるって言ったじゃん！ww」



あ。そういえばそんな約束もしたなぁ笑
今日は稜雅と遊びに行く日か！


……待って。

時間が。もう、お昼になる。




『だぁぁぁぁ！！！もうお昼！！！お昼なっちゃった！！！』


せっかく遊ぼうとしてくれてたのに私、すごい寝てたやん…。



稜「ぬぉッ！？びっくりしたぁ…
大丈夫だよ、俺もさっき起きたんだし、今からでも楽しめるよ笑」



稜「出かけるのが遅ければ…帰りも遅くてもいいよね…。」


『なんか言った？』



稜「んーん。さ、出かけようぜ。」



稜雅が出かける…！！？



私はシェアハウスに入ってから、稜雅が自分から出かけようと言ってくるのが初めてで混乱した。



…どこに行くんだろ




とりあえず待ってるから！と部屋を後にした稜雅を待たせまいと、急いでメイクと着替えを済ませる。




リビングを抜けるとき、明らかみんなのため息が聞こえた。
てか、みんな起きてたのね笑
私、ビリだったのか…笑




みんなの意味深なため息と目線が稜雅に突き刺さるが、本人は挑発顔。



稜「…じゃ、行こうか。」



歩き出した稜雅の後ろを追う。


初めて稜雅に会った時も、こうやって稜雅の後ろを追いかけたなぁ。

その時があって、今私はみんなと出会えて、かけがえのない居場所ができた。



稜「ん？？
なに、楽しそうな顔して笑」




思い出していたら、いつの間にかこっちを振り返った稜雅が顔を覗き込んでくる。



『なーんでも！ない！』


そっか、と笑う稜雅の横に追いついて歩く。




稜「今日は久々、秋葉原にでも行ってみようと思うんだよねぇ。」



ニヤニヤしてる稜雅のことは無視して←


自分も買いたいアニメグッズがあったことを思い出す。



これからオタクのデートが始まりそうな予感です。

70番線 デート with リョウガ→←68番線 挑戦を見届けて6

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す