ターゲット23 ページ24
Kai side
やっと、やっと迎えに来れたよ佑亮。
一人ぼっちにしてごめんね。
置いていってごめんね。
血だらけの床に顔を伏せている佑亮の顔は確認出来ない。
いや、したくない。
なんでだろ。
こんなときに浮かぶのも笑顔の佑亮で。
苦痛に歪み、血だらけになってる佑亮を目の前にこんなこと思うなんて俺、おかしくなっちゃったのかなぁ…？
海「佑亮。いつも俺らに笑顔くれてたんだね。……だって、佑亮の笑顔しか浮かばないもん。
佑亮のその笑顔…もう1度見たいよ。」
俺は佑亮を抱き起こした。
海「泣いてる…の？ 」
その時思い切り衝撃が襲いかかり、俺は佑亮から引き離され、部屋の隅に吹っ飛んだ。
海「…ｯｯ！？」
ガバッと起き上がると顔から血が滴った。
でも、俺には今そんなことどうでもよくて。
海「佑亮ぇ！」
駆け寄ってもそこに佑亮は居なくて、
床に増えていく染みも自分の涙で
佑亮の悲しみを知ったのに何も出来ない自分がいる。
海「うわぁぁぁあ！！！」
「みん…ほ……に、ごめ…ね」
え？
……佑亮？
佑亮「…今まで本当にありがとう」
俺の見間違いかもしれない。
そこには、泣きながらも微笑む佑亮がいたんだ。
待って、
手を伸ばしたところで俺の意識は途絶えた。
・
目を覚ますと俺は自分が死んだ空き地にいた。
そこには俺一人だったけど、そばにはきっとあの女の人がいる。
今まで聞こえてきたみんなの声…。
幻聴だと、思ってたけど……思いたいけど…
俺は聴こえるように声を出した。
海「……俺の勘違いだったらごめんなさい。
……まさか、みんなも……俺と同じことを…？」
「……それは知る必要のないことです。」
海「…やっぱ勘違いじゃないんだ？そして、言えないほどの理由があるんだね。」
女の人は眉をひそめた。
「…だから知る必要のないこと…」
海「……なんでAは昔から変わらないの…？ なんで俺らが中学生に出会った時と同じ姿なの…？」
「……。」
海「……もしかして……
……Aも人間じゃない…とか…？」
『………ダメ。聞かないで。』
振り返ると、今にも泣きそうな顔をしたAが俺を見つめていた。
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ゆに(プロフ) - ノンノンさん» ありがとうございます(´；ω；｀) 頑張って更新続けていきます！ (2018年1月21日 22時) (
レス) id: 0eefd9f5bf (このIDを非表示/違反報告)
ノンノン - つつぎ気になります！更新お願いします！ヨロ〜 (2017年12月22日 16時) (レス) id: ac1fe2bbf6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆに(プロフ) - ひなたさん» ひなたさん！ありがとうございます（泣 少しずつですが更新していきますので完結までどうかお付き合い下さい！ (2017年12月2日 10時) (レス) id: 0eefd9f5bf (このIDを非表示/違反報告)
ひなた - 続き、楽しみにしてます！頑張って下さい！これからも、応援してます！！ (2017年11月30日 0時) (レス) id: 37009b37c4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆに(プロフ) - クソガキ推しさん» コメントありがとうございます(･_･、) ストーリーフィルムの感動を半減させることのないよう頑張りたいと思います！！ (2017年11月26日 0時) (レス) id: 0eefd9f5bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆに | 作成日時：2017年11月7日 13時
