ターゲット 18 ページ19
Kai side
A。
A……A…！！！
ハッ！
目を覚ますと俺は空き地に立っていた。
……目の前には瓦礫の山とそこから除く黒い手、
その手を求めるように手を出して、眠ったように死んでいる俺。
海「どうして。」
「あなたの願いはなんですか？」
目の前に現れたのは神々しい女の人。
…ほんとに俺どうしちゃったんだろ。
海「願い……？」
「代償と引き換えにあなたの願いを叶えます。」
俺の中にはすぐにみんなともう1度笑い合いたい。そう願いが浮かんだ。
海「……俺がみんなの苦しみをすべて引き受けたら…みんなを幸せにすることできますか？」
「できます。あなたがそれを願いとするなら。1人で7人の痛みを貰うのは十分な代償になります。」
女の人がAの所へ俺を導く。
海「…Aは最後にしてもらえませんか？…お願いします。」
最後にAの痛みで、逝きたい。
掴めなかった手を、最期にしっかり掴みたい。
仲間のみんなの痛みをきちんと知った上でAに向き合いたい。
だからA、少しの間待っててね。
必ず、俺全部の痛みに耐えて戻ってくるからね。
「……いいでしょう。では、こちらへ。」
俺たちの事務所へと歩き出す。
仲間がどうなったのか、想像はつくけれどまだ心のどこかでは生きていてくれてるのではないかそんな希望を持ってしまう。
血まみれになった廊下に横たわる太陽。
びっくりした顔をして死んでいた。
お腹がバックリ割かれて……痛かったよな…。
太陽に触れれば一気に体を貫く痛み。
海「グアッ……うっ…」
何回も体を殴られる衝撃が襲う。見えないから痛みに構えられなくて膝をついてしまう。
それでも止まることのない痛みが次々と襲いかかる。
海「ｯ……あ……いっ…」
そのあと信じられないくらいの衝撃が体の前面を駆け抜けた。
海「！！！……」
これが太陽を殺した一撃。…太陽。
太陽、俺が苦しみもらったから…またお好み焼きとたこ焼きで育てよ。
太「…大好き…。」
そんな声が聞こえた気がした。
意識を失っていた俺は体を起こして辺りを見回す。
女の人はちゃんと待ってくれていた。
「では、行きましょう。」
俺は太陽のそばを離れがたくて後ろを振り向いた。
もうそこに太陽の姿はなくて、思わず笑みがこぼれる。
海「太陽…大好きだよ。元気でね。」
そう呟いて、俺は拓弥の元へ歩き出した。
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ゆに(プロフ) - ノンノンさん» ありがとうございます(´；ω；｀) 頑張って更新続けていきます！ (2018年1月21日 22時) (
レス) id: 0eefd9f5bf (このIDを非表示/違反報告)
ノンノン - つつぎ気になります！更新お願いします！ヨロ〜 (2017年12月22日 16時) (レス) id: ac1fe2bbf6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆに(プロフ) - ひなたさん» ひなたさん！ありがとうございます（泣 少しずつですが更新していきますので完結までどうかお付き合い下さい！ (2017年12月2日 10時) (レス) id: 0eefd9f5bf (このIDを非表示/違反報告)
ひなた - 続き、楽しみにしてます！頑張って下さい！これからも、応援してます！！ (2017年11月30日 0時) (レス) id: 37009b37c4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆに(プロフ) - クソガキ推しさん» コメントありがとうございます(･_･、) ストーリーフィルムの感動を半減させることのないよう頑張りたいと思います！！ (2017年11月26日 0時) (レス) id: 0eefd9f5bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆに | 作成日時：2017年11月7日 13時
