ターゲット11 ページ12
海から引き離された私に襲いかかる暴力。
殴る蹴る。切りつける。
意識がぼんやりとしていく。
上から瓦礫が次々と降ってくる。
痛い…痛いよ…
殴られた痣が、蹴られた足が、切られた腕が
…海たちとサヨナラしなきゃいけない胸が……痛いよ…
火をつけられたのかとても熱い…
もう死んじゃうんだなぁ…
海たちのことが頭にめぐる。
晃「なに飯残しとんのや！俺が食っちゃうぞ〜？嫌やろ？ほら、あーん。」
稜「あちゃあ。手がペンキまみれだね(^o^)ほらおいで、拭いてあげる。」
拓「なんでそんな離れたとこいんの。こっち来いよ。手…あったかいね。」
祐「ん？…震えてるの…？こうやってぎゅーってすると…安心しない？」
佑「すけちゃんぽー！！！……うん、やっぱりAは笑顔が似合うよ！また、僕が笑わせてあげるね！」
太「大丈夫。絶対に俺らがA守るから。俺、Aのためならどんな事でも頑張れるんやで！」
……私が…出逢わなかったら…みんな死なずに済んだよね……
ほんとに、ごめんなさ
海「違うよ。僕らはずっとAを探してた。だから僕らは嬉しいんだ。なのにA、守ってあげられなくてごめんね…？」
悲しそうに海が微笑んだ。
神様、お願いです。
みんなの苦しみを私がもらいます。
だから、みんなに幸せを与えてください。
どうか、お願いします。
・
気づいたら私は空き地に立っていた。
横をみると瓦礫に埋もれた黒い手がのぞいている。
あぁ死んだんだなって実感する。
「ほんとに、全員の苦しみを受ける覚悟がありますか？」
突然声が聞こえた。
そこには、女の人が立っていた。
「私は悲願の女神。あなたの声に呼ばれてきました。あなたの願いを叶えましょう、ただし、願いには代償が必要です。」
『代償…
私は…7人の苦しみをすべて受けます。だから、7人に幸せな人生を与え直してほしい。』
「7人の幸せを願うのですか。」
『はい。』
「7人の痛みはとてつもないものですよ。あなたに耐えられ」
『耐えます。みんながくれた幸せは短い時間だけど私の全てなんです。』
「……同じことを言うのですね…。」
『…え？』
「なんでもありませんよ。それでは行きましょうか。」
『はい、よろしくお願いします。』
彼女の謎と7人の運命の歯車が…動き出す。
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ゆに(プロフ) - ノンノンさん» ありがとうございます(´；ω；｀) 頑張って更新続けていきます！ (2018年1月21日 22時) (
レス) id: 0eefd9f5bf (このIDを非表示/違反報告)
ノンノン - つつぎ気になります！更新お願いします！ヨロ〜 (2017年12月22日 16時) (レス) id: ac1fe2bbf6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆに(プロフ) - ひなたさん» ひなたさん！ありがとうございます（泣 少しずつですが更新していきますので完結までどうかお付き合い下さい！ (2017年12月2日 10時) (レス) id: 0eefd9f5bf (このIDを非表示/違反報告)
ひなた - 続き、楽しみにしてます！頑張って下さい！これからも、応援してます！！ (2017年11月30日 0時) (レス) id: 37009b37c4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆに(プロフ) - クソガキ推しさん» コメントありがとうございます(･_･、) ストーリーフィルムの感動を半減させることのないよう頑張りたいと思います！！ (2017年11月26日 0時) (レス) id: 0eefd9f5bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆに | 作成日時：2017年11月7日 13時
