Shake body 2話 ページ8
私は学校が嫌い。
だって、私の周りには敵しかいないから。
ジムだけが最近の私が私でいれる場所だった。
「どいてよ。」
「なに？教科書？？取ったとでも？？言いがかりつけんじゃねぇよ。」
「つーか、そろそろ顔見せんなっつうの。」
今日も私の居場所なんてどこにもない。
きっかけは暇だからゲームしようというクラスの人気者の一言。
それに運悪くターゲットにされたのが私。
女子の間でイケメンとつるんでるとか噂されてて、それが後押しした。
いじめられてる理由も理由だから私はジムを休むようになっていた。
みんなに会いたいな…。
ユーキくんとユースケくんの笑顔が見たい。
カイさんとリョウガさんに相談したい。
コーイチくんとタカシくんともっとお話したい。
タクヤくんに……まだ、気持ち伝えられてない…
会いたい。
行くあてもなく、放課後の街を歩く。
時計を見るといつもならジムに行ってる時間。
ジムの前で足が止まる。
入りたくても、しばらく行ってなかった時間が私の足をとめる。
急に向こう側からドアが開き、思いっきり頭をうった。
もはや、顔面。
タ「！？ わ、わりぃ！！」
ずっと聞きたかった声。
ずっと求めていた。
『タクヤくん……私…』
タ「……ちょうど探してたんだ。来いよ！」
『えっ！？』
引っ張られるがままに連れてこられたのは近くの公園。
公園の広場には何やら白線で枠が書かれている。
そこにはみんながいた。
コ「もぉ遅すぎやわー！お腹すいてまうやろ！」
カ「久しぶり！Aちゃん！」
リ「今からみんなで遊ぼ！今日はトレーニングおやすみ(^o^)」
ユ「ドッジボールしよ！グルグルスペシャル発動しちゃうよー！」
すけ「なにそれ！！すごそう！！
Aちゃん一緒にやろーよ！」
やで「俺は外野からみんなサポートしたるでー！みんな後ろ気をつけるんやで！」
タ「タカシそれサポートなの？攻撃なの？」
『ふふっ』
超「！？///」
やっぱり、私この場所が好き。
みんなといれるこの時間が好き！
『よーーし！女だからって甘く見ないでねー！』
駆け出した私をみんなが温かい目で迎えてくれる。
タ「俺な……」
私を守るように立つタクヤくんが口を開く。
タ「Aのこと…バシッ」
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作者名：ゆに | 作成日時：2017年11月2日 20時
