雪のように積もる思い 2nd (ページ16)

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Secret Express 6話ページ16

Ryoga side

なんだ？

なんで、今カイの名前……

カ「タ…クヤ…？タクヤ！！！おい！お前っ！」

カイが叫んでもタクヤは止まらない。
カイがタクヤの肩を掴み引き戻す。

タ「守るのは俺じゃないだろ？」

タクヤはカイの腕を振り払い、扉を開け奥へと居なくなった。
続いて慌ててボディガードと執事が扉の奥に消えた。

扉が重い音を立てて閉まる。

リ「…なんかあったの。」

カ「アイツ…俺の幼なじみだ…。すっかりお坊ちゃまになってて気づかなかったけど…あの手の振り方。…引っ越していったんだ、妹と一緒に…お母さんが再婚するって…。」

そっか。なるほど。
俺には時間が無い…の意味がわかった気がする。
彼は先代と血が繋がっているわけではないんだな。
たぶん草川財閥は今…とても危険な状態だ…。
主権争い…家宝の危機…だからこの保管庫の中は今最大限にやばい罠がはられてるんだな。

どうするよ。
助けに行かないのか？

あら、いない。もう横にカイくんいないわ(^o^)
そこは普通行くぜリョウガ！みたいな流れでしょーが！！！

そう思いながら俺は急いで保管庫の中に入った。

そこはぱっと見普通の部屋だった。
でも、長年の勘でわかる。罠の匂いがぷんぷんだぜ。

ま、偵察にもなるからいいか。槍を避けながら進む。

ん？上からホコリがパラパラと降ってくる。

え？

『きゃああああ！』

ちょちょちょ。女の子降ってきた！！！
○ピュタ！？
えええ、俺受け止められるかな！？

とっさに手を出し女の子を受け止める。
二人して倒れ込んだが、ちゃんと女の子は抱きしめて守ったよ☆

『ご、ご、ごめんなさいっ！』

ずざぁっと効果音がつきそうな勢いで土下座する女の子。

り「いやいやいや、ご無事で何よりです(^o^)」

するとどこからか足音が聞こえてきて二人の男が現れる。あ、知ってるわこいつら。

ユ「お嬢様！？」

すけ「お怪我は！？」

お前らちゃんと面倒見てろよ。なんでこんな危険なとこにいんだよ。

ユ「リョウガありがと。助かった。」

リ「…うん。……うん？？？え！？」

ユ「あれ？覚えてない？俺だよ、村田祐基。」

ええええ、イケメンになっててわかんなかった！前もイケメンだったけど！

なんで俺まで幼なじみと再会(^o^)？

なんでこの前気づかなかったんだろ…。