雪のように積もる思い 2nd (ページ12)

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Secret Express 2話ページ12

Kai side

海「で？仲間にいれるって言っても何すんの。」

稜「ホワイトパールを盗むのをやめろとか？」

『ううん。それはむしろ盗んでほしい。』

海「いや、なぜに。」

佑「ただし、あの女怪盗Pinkyよりも先に奪ってほしいんだ。」

稜「……それって。」

祐「Pinkyも君たちと同じ日にホワイトパールを盗もうとしてるらしい。そして、その日は」

『草川財閥にとって大切な日。令嬢の婚約パーティーで警備も厳しくなる危険な日だ。』

海「！？聞いてないぞ。
婚約パーティーは確か１ヶ月あとじゃ…」

『そう。これは草川財閥からの挑戦状。これに勝てばあなたは名声を手に入れられる。ちなみにPinkyはこの厳しい警備からも盗み出せると豪語してるわ。」

海「…なんで、そんなに情報知ってるの？偽の情報の可能性だってあるよね？それをどう信じろって……」

佑・祐「……信じれるはずだよ。」

『私が草川財閥令嬢、草川Aだからです。』

彼女が取り出した身分証明書には確かに草川という名字とこれまたよく見る家紋が描かれている。

海・稜「……なんで令嬢が盗むの勧めてんの…。」

『……私、まだ結婚したくない…。でもパーティーは先延ばしにできないもの…。どうか、あなたの手で婚約パーティーの最後に私が身につける草川家の家宝ホワイトパールを盗んでほしい。』

佑「お嬢様のために…どうかお願いできませんでしょうか…。」

祐「貴方様の活躍は巷でも有名です。ジェントルマンでイケメンな怪盗、BleuShell。お願いします、お嬢様のために…！」

深々と頭を下げる佑亮と祐基。

泣き出しそうな顔で俺の瞳を見つめるA。正直可愛いと思った。
でも…俺の狙いは…

海「…Pinkyも来るんだよな？」

『え、えぇそのように書いてある予告状がありましたわ。』

海「引き受けた。というより元から盗むつもりだったんで笑」

『ありがとうございます！！』

海「！！……まぁ、お前の事情も分かったし…大変だな。」

やっぱり可愛い。これじゃ婚約の話もたくさん来そうだな…。それだけたくさんの人が来たら中には運命の人とかいそうだけどな。

『それでは、会場の一つの入口だけロックを解除しておきます。詳しいことはまたお伝えしますわ。』

これは大きい仕事になりそうだ。