032 旋れ、花たち ページ33
金木犀の本体が、じゃき!と言う音と共に何千、何万もの鋭い花弁に変わる
金木犀「
金木犀は柄だけになった剣を持った腕を右から左へ振る
花弁達はその動きに合わせるように右から左へ動きながら、遡行軍を倒していく
金木犀が、今度は腕を左から右へ振り、遡行軍を同じように倒す
しかし、そこで金木犀が片膝をついた
花弁達は空中を滑るように移動すると、金木犀が握る柄へ吸い込まれ、元の形に戻った
私はこれ以上の好機はないと思い、勢いよく立ちあがり、走った
「ありがとう金木犀! あなたは休んでて!」
金木犀「っすまん……」
金木犀のお陰で敵の数は数える程しかいなくなった
他の4人も立ちあがり、敵へ向かっていた
「散々暴れ回ったんだから、その逆があるって事も分かってるよねッ!!」
加州「殺してやる……!」
乱「ボクを好き勝手したんだ。好き勝手される覚悟はあるよね?」
堀川「兼さんがああだから、僕は怒らないようにしたいんだけど……ッ!」
一期「自分ではよくわからんのです。今自分が、どんな顔をしているのか……」
全ての敵を倒し終わった頃には、全員がボロボロだった
座り込み、肩で息をする
まだ握ったままの私の本体を見ると、所々刃こぼれしていて、今ステイシアの窓を開けば、天命が半分は減っている所を確認できるだろう
すると、目の前にこんのすけが現れた
口には何かが入っているであろう布製の入れ物を咥えている
こんのすけはそれを置くと、口を開いた
こんのすけ「こちらは、審神者様からの贈り物でございます。これを飲んで、次の戦闘に備えて欲しいとの事です」
こんのすけはそれだけ言うと、ぽんと音を立てて消えてしまった
こんのすけが置いていった物の中身を見ると、そこには小さな瓶が6つ入っていた
金木犀の分もある事に主の優しさを感じつつ、瓶を全員に渡す
瓶の中身を飲むと、それは酸っぱいような甘いような味がした
飲み終えると、全身の痛みが引いていき、傷が全て無くなっていた
本体の刃こぼれも無くなっている
「ふぅ……」
乱「あー! 大変だったぁ!」
私が安堵の溜め息を零すと、乱が体を伸ばしながら言った
堀川「一時はどうなるかと……」
一期「あの状況から脱せたのは金木犀殿のお陰ですな」
一期さんが金木犀を褒めると、金木犀は頬を少し赤らめていた
金木犀「さ、さあ! 次に行くぞ!」
金木犀は、照れ隠しに昇降盤へ続く扉を開けた
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白(あきら)(プロフ) - 瑠奈さん» 返信遅れてしまい申し訳ありません。少し調べてみたところ、赤薔薇の剣は金属ではないようですが、ユージオは青薔薇の剣を赤薔薇の剣にする時、物質組成変換という技を使っているので、青薔薇の剣は金属だと思います。 (2020年9月9日 20時) (レス) id: b2620650f2 (このIDを非表示/違反報告)
瑠奈(プロフ) - 青薔薇の剣って金属じゃなかったってアドミニストレータ言ってませんでしたか? (2020年8月16日 21時) (レス) id: 037f7a1052 (このIDを非表示/違反報告)
白(あきら)(プロフ) - 華音さん» ありがとうございます!誤字脱字は作った側だとあまり見つけられないので助かります。執筆中ですが第2章もありますので、そちらも読んでいただけたら幸いです! (2020年1月26日 21時) (レス) id: 690ca8e451 (このIDを非表示/違反報告)
華音(プロフ) - こんばんは☆初めまして( ´ ▽ ` )SAO&刀剣乱舞クロスオーバー第1章全て読ませて頂きまさした♪とても面白かったです(*^^*)ただ誤字脱字や一文字抜けている部分が少ないですが所々ございましたので^^;御報告させて頂きますね。これからも頑張って下さいませ( ´ ▽ ` ) (2020年1月26日 21時) (レス) id: 85eea2d6ee (このIDを非表示/違反報告)
白(あきら)(プロフ) - ベルモットさん» ありがとうございます!アニメが放送されると、ネタバレを気にせず物語を書けるようになってくるので(もちろんアニメならではの描写もあるので)、今後も楽しみです (2019年10月27日 20時) (レス) id: 690ca8e451 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白(あきら) | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/homepagedayo/
作成日時:2019年4月25日 20時