おいらとおいらの３０日【智病系】 (ページ11)

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始まりの日.10 ページ11

智side

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言われてみると…

まるでもやがかかったように曖昧だった記憶が、鮮明によみがえってくる。

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その日は早朝から仕事だった。

でも、前日かなり遅くまで仕事をしていたために、寝坊してしまった。

急いで用意し、マネージャーの車に乗ってかなり飛ばしてもらいテレビ局に行く途中。

突然道路に出てきたトラック。

ブレーキは間に合わず、そのままのスピードで激突。

シートベルトをしていなかった体は、フロントガラスを突き破って宙を飛び、４０メートル先の道路に叩きつけられる。

そして、そこで意識を失った。

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智「そうだ、思い出した…ということは、オイラは今、体のない魂だけの存在ってことなの？だから、メンバーに触れなかったの？」

ア「そうなるな。」

智「じゃあ、オイラこれからどうなるの？また元気になって、嵐に戻りたいよ。オイラの居場所は、嵐なんだよ…」

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ア「今から言うこと、落ち着いて聞いてほしい。はっきり言う、お前はあと３０日で死ぬ。ちょうど１ヶ月だな。死因は、頭を強く打った事による、脳出血。おそらく、意識が戻らないまま死を迎えることになるだろう。残りの３０日、悔いの残らないように過ごしてほしい…」

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