見えない方がなんとやら【kr】 ページ3
kr.side
「きりや〜ん!!」
目の前で手をぶんぶんと元気よく振る俺の可愛い彼女。
待ち合わせには30分も早いのに、健気に待っているのは愛おしい。
翠色のワンピースがふわりと揺れた。
kr「そんなデカい声で叫ばなくていいから」
笑いながら頭を撫でれば会いたかったの、と言われて胸が締め付けられる。
手を繋いで歩き出せば俺の方を見て彼女が上目遣いで話し出す。
「ねぇ今日はなんで眼鏡ないの〜?」
今日俺は彼女に褒めてもらえるかも、と淡い期待でいつもの眼鏡を外してきたのだ。
kr「ん〜?…まぁそんな気分だったから」
恋する乙女みたいな理由は言える訳も無く、雑な言い訳をすれば彼女は口をへの字にした。
「私きりやんの眼鏡つけてる姿好きだけどなぁ…」
そんな風に言われてしまえば眼鏡を付けるほかない。
まぁでも正直に言えば、眼鏡の方が便利だ。
俺は彼女に断りトイレに入り、バッグに忍ばせておいた眼鏡をとりだしてつける。
俺の視力に適している眼鏡はやっぱりよく見える。
さっきより幾分か綺麗に見える彼女の後ろ姿の元へと歩き出す。
驚かせようと、静かに行けば彼女はスマホを弄っていた。
たまたま視界に入ったのはLINEの会話画面。
シャークん今きりやんといるんだっけ
Aそうだよ〜
シャークん俺と話してていいの?
シャークん俺はAがいちばん好きだよ
Aわたしも
「わぁ!!きりやんびっくりしたぁ!!ってどうしたのそんな顔して」
俺はつけたばかりの眼鏡を外してまたバックにいれる。
Aはその行動を不思議に見つつもスマホをショルダーバッグに直した。
kr「やっぱり今日は眼鏡はつけないわうん」
今日は何だか見えない方が俺良い気がして。
「ふふなにそれ」
柔らかく笑ったAは日に照らされた茶髪を耳にかけて俺の目を見て笑う。
彼女の輪郭、瞳がぼやけて見えるせいか別の世界に突き落とされたような気がした。
「ねぇきりやんだいすきだよ」
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ビー玉(プロフ) - Twitterフォロー失礼します！ (8月16日 1時) (
レス) @page32 id: 7a07f59bfb (このIDを非表示/違反報告)
シス(プロフ) - momijisandazoさん» 申し訳ありません…！今リンクを貼り直しました、ご確認して頂けると助かります！ (2022年3月21日 20時) (レス) id: 3c4da15d1e (このIDを非表示/違反報告)
momijisandazo(プロフ) - ツイフィの方が削除されていたのですがこの場合はどうすれば良いでしょうか？ (2022年3月21日 20時) (レス) @page24 id: def6b7fbc2 (このIDを非表示/違反報告)
シス(プロフ) - とまとさん» ツイフィ閲覧お願い致します (2022年2月2日 21時) (レス) id: 3c4da15d1e (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - Twitterフォローさせていただきますｯ(( (2022年2月1日 23時) (レス) @page10 id: 9799237945 (このIDを非表示/違反報告)
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