澄み渡る空は 2

2 side ページ45

千賀が、先輩の楽屋に居て。

がやさんに、おんぶしてあげなって言われて、
それに応えた。




俺は、1度も千賀と、目を合わせる事ができなかった


背中から、物凄く熱い体温が、伝わってくる。









がやさんに、もういいよと言われ、
俺は、千賀を降ろした。

がやさんが、怒っていることも
態度からすぐにわかった。









俺達は楽屋に入った。
千賀から、スポドリを受け取って、机に置いてやる

そんな事も、イライラの対象だったみたいで。

また、始まるんだって事がすぐにわかった。





ミツが千賀の事を殴って、
宮田がスポドリを投げつけた。





玉がカッターナイフを出して、
それがガヤさんの手に渡って、






俺は、気づいたら、
体が勝手に動いていた、

f｢うるさいなぁ、邪魔すんなよ！｣

その瞬間、
俺の右肩にスーッと傷跡ができ、
そこから血が滲んだ。






s｢やめて！がやさんっ、！｣

何でだよ。俺のために、どうして？




がやさんが、俺に近づいて来て、

俺に囁いた。

f｢...二力もさぁ、先輩とかにバレたら困るでしょ？

じゃあさ、その痛み、
アイツにも教えてあげなきゃ。｣


全身が震えた。








がやさんが、今度は千賀の方に向かっていった。


f｢お待たせ、千賀くん。
いっぱい相手してあげるからね〜｣


s｢...んん、いやっ、...｣
きっと、必死に抵抗する千賀をミツが抑えつけているんだろう。









s｢...んっ、...アァｯ！.....ﾝｱﾞｱﾞっ、！...｣


千賀の悲鳴が聞こえてきて。









でも、俺は、顔を上げることすら、...
何もすることが出来なかった。

s side→←s side

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す