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二基 ミステリーは人を惹く。 ページ3

A。選択肢のあるストーリーゲームにおいては選べる選択肢は片っ端から選んでいくのが彼女のスタンスで、自ら死亡フラグに突っ込んでいく傾向があることは彼女の実況を見ている人なら誰しもが分かる。

その一方で、選択肢のない戦うだけのゲームにおいては、彼女は無類の強さを誇っていた。無双系のゲームを彼女にやらせたとして、そのキャラクターが歩いた後には血の道が出来ているという。


「勝負をしようと思うから気後れしちゃうんだって!一緒に遊んで、その様子をリスナー達に見てもらうだけ!それなら別に嫌がる理由もないでしょ?」

「んまあ…特にゲームの指定もないし、あの人が特定のゲームのプレイを嫌がることはしなさそうだけど」

「なに、弟者くんAと一緒にお墓の中に埋まりたいの?」

「Aが一緒なら這い出てこれる気がする!」

「わかるわー」


アンデットか何かかよ、と思いながらもおついちは弟者の自信満々な発言に同意した。

彼らに料理を運ぶのを手伝わせながら、おついちは料理を皿に盛り付けつつ口を開く。


「まあ…興味はあるよね。あの人今まで誰かと共演とかしたことなかったから、例えば他の実況者と一緒にやったらどうなるのか、みたいなの。」

「あー。まあ。あの人のツイッター見てても結構気になってるリスナーは多いな、“他の実況者さんと共演したりしないんですか”って。…そういやリスナーからの候補に俺達も挙がってたか」

「あー。もしかしたらそういうことなのかもしれないねえ。今回の申し込み。」


興味ないと言ったら嘘になる。興味はある。凄くある。

自分達と一緒にゲームをしたら彼女が一体どんなプレイをするのか、というのも興味の一つだけれど、単純に彼女自身がどんな人なのか、それは誰しもが気になっていることだった。

実況中は仰々しく始まり豪気な発言をして仰々しく終わらせる彼女に、いっそそれが素なんじゃないかとも思ったこともある。ただ、顔を出さずに実況している彼女なら、素をそのまま曝け出すことはタブーなんじゃないかとも思うのだ。

…まあ、彼女と同じく顔出しナシで実況している自分達に関しては、思いっきり素なんだけれど。何かを装うって物凄く疲れるのだ。それだと正直ゲームに集中できないしプレイに精彩を欠く。


「…申し込み、受けてみちゃう?」

「…受けてみるか?」

「よっしゃー!芸術の悪魔とゲームだー!」


弟者に関しては、結論が早いのはいつものことだ。

三基 緊張絶句のご対面→←一基 謎の多い実況者より。



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- 夢主ちゃんがすっごく可愛いくてさらっと読んでしまいました!!更新楽しみにしてます!頑張ってください (2017年5月13日 15時) (レス) id: 8e722e74b9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:交り色 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2017年5月3日 21時

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