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「な、んで、泣いてるんだ？」
『ほえ？あ…』
俺の携帯をまるで自分の物のように机の上に放り投げた薮さんは俺を見てそう言った。
俺の頬を伝う一筋の涙は俺のどの感情を表しているのかは俺自身分からず、ゴシゴシと袖で拭くことしか出来なかった
「ごめん、俺…酷い事してるよな」
驚いた。
まるで、俺を欲を満たすだけの道具にしか思っていないと思っていた薮さんが優しくそう言ったのだから、
こんな顔をするなんて思いもしなかったから、
『だ、いじょうぶ、です…』
「今日は、ここまでだ」
『でも、』
「俺、終わらせないといけない仕事残ってるの思い出したから」
嘘か本当かまだ、出会ったばかりの俺には分からなかった。
だから、どう反応してあげたら最善なのかも
薮さんは俺の足元に落ちていたさっき脱がされた服を取ると「はい」と言って渡してくれた
そんな彼を前に、俺はおどおどしてしまう
なんだろう、彼の本性が少し見えたのかもしれない
「あ。伊野尾」
『はい』
「悪いんだけど。この後、A会社の社長と会議なんだけどお前、来れるか？」
『は、はい！』
実際の秘書の仕事を忘れかけていた俺は彼のその言葉で現実に引き戻される
「じゃあ。18時からだから、それまでこの資料よろしく」
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tapico(プロフ) - 不思議な子猫さん» コメントありがとうございます。久しぶりに更新したので、読んでいただければ幸いです。また、亀更新となってしまうかもしれませんが、これからも優しく見守って下さい。応援ありがとうございました！ (2018年12月5日 12時) (
レス) id: d8ce851c6d (このIDを非表示/違反報告)
不思議な子猫(プロフ) - とても面白いです！これからも頑張ってください！ (2018年7月24日 20時) (レス) id: 9d78fca5dc (このIDを非表示/違反報告)
tapico(プロフ) - I__Mzkさん» 教えて下さりありがとうございます。新作として出す事に気を取られすぎていまして、読み返しがしっかりとできておりませんでした。見つけ次第、すぐに直させていただきます。的確に、言っていただきありがとうございます。 (2018年1月1日 11時) (レス) id: 6366ceb526 (このIDを非表示/違反報告)
tapico(プロフ) - 蒼さん» ありがとうございます。蒼様の好きなシチュエーションを上手く使いこなせるか心配ですが、頑張っていくのでこれからもよろしくお願いいたします。 (2018年1月1日 11時) (レス) id: 6366ceb526 (このIDを非表示/違反報告)
tapico(プロフ) - misakiさん» ありがとうございます。できれば、更新をたくさんしていきたいのですが亀更新になることが予想されます…なので、長くなるかもしませんが最後までお付き合いよろしくお願いいたします。 (2018年1月1日 11時) (レス) id: 6366ceb526 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tapico
| 作成日時：2017年12月30日 18時
