検索窓
今日:9 hit、昨日:0 hit、合計:123,015 hit

007 ページ7







.





『廉にまで先幸せになられたら、焦って焦って

私、もう立ち直れないかもしれないよ。笑』


「お前、人の幸せ願えや!笑」


『うわ、すごい傲慢な命令だし。笑』


「ま、心配せんでもまだ遊ぶしな〜、俺は。」


『男の25歳なんてまだまだ若いもんね』





私なんて、第二次結婚ラッシュを

ビビってビビってビビりまくってるというのに。





「俺、30くらいまでは遊びたいからよろしく〜」


『よろしくってなにが。笑』


「お前の20回目の失恋」


『嘘でしょ?!30にもなって失恋はキツいって笑』


「ハハハハハッ!!ヒッヒッヒッ…」


『30歳バージンの行末よ…』


「ンハハハハハハハッ…!!!」





全く、失礼な男だ。

人のピンチを笑いのネタにしやがって…!


女の子たちは一体、こんな奴のどこが良いんだか。

…顔か。あと金も。

体は…知らないけど、明らかにヒョロヒョロだしね。

やっぱ、優太くらい筋肉ある方がかっこいいし。









「ハハハッ…ヒッヒッヒッ…はぁ〜笑」


『んもお、いつまで笑ってんのよ!!』


「想像したらだいぶ可哀想やなあて。ハハハッ」





自分でも、このどうしようもない男と

なんでこんなにも仲がいいのかわからない。


が、この2人がイチバン居心地がいいのは確かで

結局いつまでも廉や優太に甘えてしまってるけど

優太には大事な彼女の紫苑が居て

廉にもいつかそういう人ができたとき

私は本当にひとりになってしまうかもしれない。


そう考えたら、少し怖くなった。









「お前、絶対鍵閉めろよ。」


『はいはーい』


「ガチャっていうまで俺ここにおるわ。」


『え、そんなに?!笑』





私のアパートに着き、玄関の前。

わざわざ三階まで一緒に上がって来た廉は

ここでいつも、突然、過保護な父親になり変わる。


以前、うちに忘れ物をした廉が戻って来たときに

私が戸締りをきちんとしてなかったことが発端だ。





「お前、しっかりしてるようで抜けすぎやねん」


『…ヴッ、、、すんませぇ〜ん』


「手のかかる犬やわあ」


『犬呼ばわりしないでよっ、』





夜中、扉が薄いアパートの廊下なので

廉の高く透き通った声が、この時間だけら

甘すぎて胃もたれするほどの囁きボイスなのだが

実は私は、これが大好物なのだ。


本人には絶対言えないけど…っ!

…バカにされるし。





008→←006



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (195 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
400人がお気に入り
設定タグ:永瀬廉 , King&Prince
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Raine. | 作成日時:2020年5月27日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。