続 ページ4
朝がきて、重い瞼を開けると、
金髪が見えてドキッとしました。
き、金髪……まさか。
布団を少しめくると、
「エンマさん、なぜここに……？」
まだ小さいエンマさんがいらっしゃいました。
「1人で寂しかったから。」
眠たそうなご様子。
言ってることがめちゃくちゃ可愛いのですが。
心はいつもの俺……らしいです。
＊＊＊＊
「A、今日は遊園地に行こう。」
真面目な顔で言われ、飲んでいた緑茶を吹き出しそうになりました。
エンマさんやっぱり、心まで小さく……
「別に小さくなんてなっていない。人間界を見に行くだけだ。」
オレンジジュースを飲みながら、足バタバタさせている貴方は説得力なんてありませんよ。エンマさん。
「すみません、エンマさん今日は先約がありまして。」
そう言うと、エンマさんは、ショックを受けたようで、固まってしまいました。
「せ、せ、先約ってなんだ。」
「ウーラ殿とカイラ様と人間界でショッピングです。」
「断れ。」
即答で言われてしまいました。
「なぜですか？」
「Aは俺の……俺の……」
急にモゴモゴしだしたエンマさん。
「要は、俺のAだ。ほかの男と遊ぶなんて。……ですよね？大王様。」
ぬらりひょんさんがサッと言ってしまった。
「なっ、なっ…！」
顔を真っ赤にさせて、口をパクパクさせているエンマさん。
可愛い…ですが。
「ウーラ殿との約束は、絶対なので、失礼致します。」
私は、どこでもうんがい鏡を使い、ウーラ殿の所へとんだ。
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