小さくなった者達へ。 (ページ3)

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続ページ3

小さくなったエンマさんは、やはり、身長の差という大きな壁にぶち当たりました。

私は、小さくなったエンマさんと比べると結構高いので、小さくなったエンマさんは、私を見ると少し悲しそうな顔をします。

「エンマさん、そんなに落ち込まなくても……。大丈夫ですよ。1週間ぐらいで元に戻りますよ。」

と言うと、

「Aから見たら、背の低い俺はかっこ悪いだろ…？」

自然となんでしょうけど、上目遣いで、聞かれると破壊力が凄いんです。

「そんなことありませんよ？小さくなったエンマさんは、可愛らしいですよ？」

励まして言ったつもりなのだが、エンマさんは、プクッと頬を膨らませ、何処かに行ってしまいました。

怒らせてしまったのでしょうか？

数分後エンマさんは、少し大きな台を待ってきて、私の目の前に置き、台に乗って

言いました。

「俺は可愛くない！」

そう言って、私の額に唇を当ててきたので、必死なんだなと思い、少し笑ってしまいました。

エンマさんは、普段私よりも背が高いので、私よりも背が低くなってしまったのが悔しかったのですかね？