× ky < 揺らぐ 波 は > ページ8
『ねぇ 、なんか エモくない ？』
「… わからん 」
散歩 がてら 海 にでも 、と 来ていた 。日は 水平線 の 向こうに 沈んで いて 、空は 橙と 紫の 2色で 彩られ ていた 。
揺らぐ 波は キラキラ と 微かな 日に 照らされて 輝いて いる 。それが 何処か 儚くて 、ぎゅ 、と 彼と 絡め られている 手に 力を 込めて 。
「… どうした ？」
『いや … なんか 、』
「言わなきゃ わかんねー だろ 、」
日に 照らされた 輝きが 消える頃 、貴方も 消えて しまいそう なのが 怖い 。
なんて 言ったら 、きっと 鼻で 笑われて 仕舞うだろう 。何言ってんの 、なんて 一蹴 される だけだ 。
『… 俺は A の隣 から いきなり 消えたり とか 絶対 しない から 、』
「… え ？」
『だから 、お前は ずっと 俺の 隣に いれ って 事 。2回も 言わせんな 、ちょっと 恥ずかしい じゃん 』
「… な 、なんで 」
『 どーせ 、俺が 消えたら とか 阿呆な 事 考えて たん だろ
悪いけど 、俺は 死ぬまで お前の 隣に いる つもり だからな 』
手が 彼から 握り 返される 。いつも とは 違う 彼の 雰囲に 心臓 が 五月蝿い 程 脈を 打っていた 。
紅く なった であろう 顔を 彼から ふい 、と 逸らし 、
「プロポーズ みたいな 事 言わないでよ」
と 強がる ように 、余裕 を 装って 。
でも そんなのが 彼に 効く訳 も なく 、
『それは もっと ちゃんと した 日に するから 安心 してよ 。… つか 顔 赤すぎ 。』
「… キヨくん の 所為 。」
『はいはい 、そういう 事 に してやるよ 』
「なにそれ 、偉そうに 」
『まぁ 、実際 俺 偉いし 』
「自惚れ すぎ 」
『今に 始まった 事 じゃ ないだろ 』
彼が 此方を 見て 笑う 。
この人 には 、多分 一生 敵わない 。
終わり
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作者名：転生 の はち | 作成日時：2021年6月13日 19時
