× ky < 今日は > ページ1
『……… あ … 、上がった 。』
ﾋﾟｺﾝ と 携帯 が 震えて 通知を 知らせる 。目を向けると、彼の動画の更新通知 であった 。
今動画が上がった 。ということは 今彼は 暇 、ということに なるのだろうか 。
そう考えて 、通知ボタンを押そうとすると、ぱっ と 画面が 黒くなり 、再度 携帯が 震える 。
画面上部 には 、キヨくん と 書かれていた 。電話 だ 。彼から 掛かってくる のは 珍しい と言える 。何用 だろう と 応答 ボタンを 押し 耳元に持ってくる 。
『…もしもし ？』
「ねぇA、俺 頑張ったんだけど 。」
『…？ あぁ 、お疲れ様 』
意味がよく分からない 。彼の 意図が 読めないまま 会話を 続けて 、
「… ご褒美 、頂戴よ 。」
『 ご褒美 ？ どういう 、？ 』
「俺頑張ってて偉いから 、当然じゃない ？」
『なに ？ どういうこと ？ お酒でも 飲んだ？ 』
「 … 酒入ってたら なんでも 許して くれんの 、」
彼の声 が 僅かに 低くなる 。これは あれだ 。と 直ぐに 察しては
『… ふふっ 、甘えたかったら 、素直に そう 言えば いいのに 、』
「そういう訳 じゃないから 」
『はいはい 。今から行くか …… ？』
ｶﾞﾁｬﾘ と 扉が 開く音 が 、携帯からも 、遠くからも聞こえた 。そこで 着信が 途切れ 、
ﾂｰ … ﾂｰ … と 言う音が 耳に 飛び込んでくる 。
状況が 飲み込めない 。何が起こっているのだろう 。と 頭を 回転させる 。というか 、今誰か 家 に 来たよね ？
恐る恐る 、リビングの ドアを 少し開けて 覗き込む 。そこには 、私の 彼氏でもある 、疲れたような顔の キヨくん が そこにいて 。
『 … キ 、ヨ くん … ？ なんで … ？』
「なんで …って どういうこと ？ 甘えに 来たんだけど 。」
『……え 、そういう … って ちょ … ！？』
彼がいきなり 私の 胸に 飛び込んでくる 。驚きと恥ずかしさから、顔が 赤くなってくるのがわかる 。
「… なに 、赤く なっちゃってんの 、」
『…別に 、赤くなってなんか…』
「… あ ー 、可愛い 。」
そう 言ったかと 思えば いきなり 私を 抱えて 、
「しっかり、A っていう ご褒美 貰うから 、」
『ちょ 、っと 、下ろして よ … ！ 』
「無理 。俺 もう スイッチ 入っちゃったから 、」
『スイッチ … っ、て …』
「A なら 分かるっしょ 。」
そのまま 私は ソファ ー に 寝転がされて 、
「今日は 俺に預けてよ 。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：転生 の はち | 作成日時：2021年6月13日 19時
