朝食の席にて ページ7
部屋に窓がない上に時計もないため朝かどうか判らなかった。部屋の外に出ればきっとガラスの嵌っていない窓があるのだろうが、昨日ブロリーから言われた「柄の悪い連中がいるから外に出るな」という忠告を律儀に守っている。
昨夜、ひときしりシーツを涙で濡らした後、疲れて眠ってしまった。
起きた時には「ああ、あれは夢だったんだ」と一瞬思い込もうとしたが見たこともない石の天井が視界に入り、夢ではないと嫌でも認識することになった。
「私はこれからどうしたらいいんだろう…」
そう呟きながらベッドに四肢を投げ出していると、コンコンと扉をノックする音が聞こえた。
「はい」
「ブロリーです。起きましたか？」
扉越しに声を掛けられる。
「おはようございます。起きてます」
「お父さんが、着替えはベッドの下にあると伝えてほしい、と、言っていました」
そう言われベッドの下を見ると簡素な箱の中にシンプルな服がいくつか入っていた。女性用の下着と思われるものもいくつか入っていた。
「着替えたら声を掛けてください」
「わかりました」
昨日の段階では自分の姿まで確認する余裕はなかったが、元々着ていた服はボロボロでありとてもじゃないが人に会えるような服ではなかった。しかし今着ているボロボロの服は、無くなってしまった母星の最後の名残と言ってもよいものなので、綺麗に畳んでベッドの上に置いておいた。
与えられた服に袖を通し、ブロリーに朝食に案内してもらうことにした。
歩幅の広いブロリーの歩くスピードに四苦八苦しつつ広い部屋に入る。そこは食堂のようで、食事が並べられている食卓にはすでにパラガスが座っていた。並べられた食事はパンやスープなどで、母星で食べていたものと変わりはないように見えた。
ブロリーに促されパラガスの向かいの席に座る。彼はパラガスとAの中間に腰掛けた。
「おはようAさん、昨日は良く眠れましたかな？」
「おはようございますパラガスさん。昨日はまともにお礼の言葉も言えず申し訳ありませんでした。命の恩人なのに失礼な態度を取ってしまいました」
「いやいや、動揺するのも無理はありませんしな。身体の調子はいかがかな？」
「まだ痛みますが昨日ほどではありません。お気遣いありがとうございます」
「そうですか、それはよかった。それでは冷めないうちにいただくとしますかな」
その言葉を皮切りに３人は食卓の上の食事に手をつけ始める。
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ストロー(プロフ) - はなさん» そんな風におっしゃっていただけるとすごい嬉しいです…！現在停滞しておりますが頑張って完結させたいと思います！本当にありがとうございます！ (2019年6月24日 13時) (
レス) id: 3967770775 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 文章がとても綺麗で感情が伝わって来て大好きです。陰ながら応援しています！ (2019年6月17日 0時) (レス) id: acff344607 (このIDを非表示/違反報告)
みさき - ありがとうございます！ぜひこの作品を完結させて下さい！ (2019年4月27日 18時) (レス) id: 20e162e3ba (このIDを非表示/違反報告)
ストロー(プロフ) - みさきさん» これが完結したらそうですね〜〜〜！！何も考えていませんでしたが何かでブロリー小説をかけたらいいなって思ってます！！ (2019年4月27日 15時) (レス) id: 3967770775 (このIDを非表示/違反報告)
みさき - ストローさんはこれが完結したら次は何をかくのですか？パラガス書いてくれますか？ブロ×パラでパラ受けのもn……ゲフンゲフン。 またドラゴンボールを書いてくれると嬉しいです。 (2019年4月23日 21時) (レス) id: 20e162e3ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ストロー | 作成日時：2019年3月12日 22時
