変貌 ページ14
キラリ。キラリ。額の装飾品が一層激しく光っている。
ブロリーの異常な様子に彼女がぎょっとしたのも束の間、大丈夫ですか、と駆け寄ろうとしたが逆に男のほうから一瞬でAとの距離を詰めていた。周囲の空気が急激に冷える。
「えっ！？」
「お前、は…！！」
男の大きな掌が女の両肩を掴んだ。強い力で掴まれた肩がみしみしと音を立てている。
身長の差があるので、Aがブロリーの顔を見上ることも容易ではなかった。ようやく顔をあげても、目の前に映るのは胸板と首から下げている装飾品だけである。更に顔を上にあげればどのような顔をしているかは伺えそうではあるが、痛みで顔を観察する余裕などなかった。
「痛！！ブロリーさん、何を…」
掴まれた両肩に込められた力は更に力を増していく。
「どこへ…行く、つもり、なんだぁ…！！」
何を言っているのかわからない、と答えようとしても掴まれた肩の痛みが凄まじいためそれは叶わなかった。
足掻きついでにブロリーの顔を捉えることができた。長く黒かった髪の色が明るく変わり、逆立っているように見える。目つきも陰気で憂鬱そうなものとうって変わって鋭くなっており、別人のようである。
男のあまりの変貌ぶりにAはただただ驚くことしかできなかったが、その視線に明確な殺意を感じて心の底から激しく恐怖した。目の前で起きている出来事を処理、解決できるだけの能力はなかった。加えて、彼女は非力であったために目の前で激しく昂ぶっている男を前にして為す術はない。何か常識の範疇の外の出来事のようにも思える。
「やめて！」
「非力な虫けらのくせに…俺から…！！」
「何を言っている、んですか！」
「だ、ま、れ…！！」
「やめて、やめてください…！！」
「ハハ…ハハハッ…ハハハハハハッ！！」
恐怖で泣き出しそうになっているAを見たブロリーは笑い出した。込めた力はそのままに、本当に愉快で仕方がないという感じである。
もうこの男は狂っているとしか思えない。
「ハハハハハハ！！いいぞ、もっと怯えろっ…」
「誰かっ！！助けて！！」
苦し紛れにAが叫んだ。
「無駄だっ…！！」
Aの足が浮いた。持ち上げられているのだ。肩に込められた力が一層増していた。もしかしたらもうすでに骨は折れているのではないかと思ったほど。
ここまでくるともう彼女の身体は硬直していた。失禁しているかもしれない。只只恐怖で怯える彼女を見て、ブロリーは再度高笑いをした。
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ストロー(プロフ) - はなさん» そんな風におっしゃっていただけるとすごい嬉しいです…！現在停滞しておりますが頑張って完結させたいと思います！本当にありがとうございます！ (2019年6月24日 13時) (
レス) id: 3967770775 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 文章がとても綺麗で感情が伝わって来て大好きです。陰ながら応援しています！ (2019年6月17日 0時) (レス) id: acff344607 (このIDを非表示/違反報告)
みさき - ありがとうございます！ぜひこの作品を完結させて下さい！ (2019年4月27日 18時) (レス) id: 20e162e3ba (このIDを非表示/違反報告)
ストロー(プロフ) - みさきさん» これが完結したらそうですね〜〜〜！！何も考えていませんでしたが何かでブロリー小説をかけたらいいなって思ってます！！ (2019年4月27日 15時) (レス) id: 3967770775 (このIDを非表示/違反報告)
みさき - ストローさんはこれが完結したら次は何をかくのですか？パラガス書いてくれますか？ブロ×パラでパラ受けのもn……ゲフンゲフン。 またドラゴンボールを書いてくれると嬉しいです。 (2019年4月23日 21時) (レス) id: 20e162e3ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ストロー | 作成日時：2019年3月12日 22時
